歌い手さんのインフォしてます【浦.島.坂.田.船】

お仕事さんじゅういっこめ。 ページ32

そらるさんにメッセージで呼び出されて、そらるさん宅に来ております。
今まで、連絡先を交換してから一回もやりとりしたことがなかったけど急にどうしたんだろうか。

少し不思議に思いながらインターホンを押す。


「はーい。」

ピンポーンと軽快な音がした後、ガチャリとそらるさんの声とともに玄関の扉が開く。

扉の隙間からピョコッと顔をのぞかせるそらるさん。いつかのまふまふさんの時の思ったけど、AtRのお二人は何故こんなに可愛いのだろうか。

そらるさんに至ってはもう三十路。少しくらい私に分けてくれても良いと思うんだけどな。


『どうしたんですか？』

「急にごめんね、Aさん。実は……」


そらるさんによると、今日はそらるさん宅でセンラさんと二人で宅飲みをしていたらしい。
しかし、案の定泥酔したセンラさんを家まで届けようにも家を知らないそらるさん。そのため、案内役に、と私を呼んだらしい。

何でうらたさんとかじゃないのか、と聞くと、Aさんが一番まともそうだから、と返ってきた。

うらたさんは面倒臭がりそうだし、さかたんは案内苦手そうだし、志麻くんは一緒に飲みだしそうだし。確かに。


そらるさんと一緒にセンラさんのいるリビングへ。

リビングに続くドアを開けると、


「あ〜！そあるさんとAやあ〜！」


いました。酔っぱらいセンラさん。

今回は、全裸さんじゃないだけマシかな。
シェアハウスでは私がいるにも関わらず脱ごうとするんだから、やめて欲しいよね。


「ほら、センラくん、帰るよ。」

「いややあ〜！まだ飲む〜！！」

「そんなこと言わないの。ほら、行くよ。」


完全に親と子供のやりとり。

いやいや騒ぐセンラさんを無視して、そらるさんと一緒に玄関まで引きずっていった。
それでいいのか、成人男性。

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