部屋ってもう少しこじんまりしてると思ってた、 ページ9
ガチャ
リビングから逃げるように階段を上がり自分の部屋に入る。
「はぁぁ…」
なんてことだ…一ノ瀬月兎のお兄さんがいるなんて…。
いや、確信したくなかっただけだろうな。
だって、私が彼の弟を…殺してしまったんだから。
「なんで、今更」
自分の過去が思い出せないイラつきに
首から下がってるあの人のネックレスを握った。
あれ、でも何で私をここへ入れたんだろう
「一ノ瀬先輩も、まふまふさんも探偵のはず。それに、私のことを調べたなら…」
"過去のことぐらいすぐ分かるはず"
この言葉を言おうとした時…
いつの間にか来ていた一ノ瀬先輩に
口を塞がれた
「んんっ、んー!!」
抵抗するも男の人なので勝てるはずなく。
その場で大人しくする。
そ「そう、いい子。あのね、こんな手荒なまねするつもりはなかったんだけど。」
いやいや、普通にするつもりあったと思いますよ?なんて、思いながらも開放された口を動かさずにいたら。一ノ瀬先輩が重々しく口を開いた
そ「Aちゃんはさ、俺の弟がきみにころされたっておもってるかもしれないけど…違うよ?」
「え?…それって」
ま「数年前に起きた大事故によってたまたま居合わせた2人は別々の運命をたどったあの時の真相」
あとから入ってきたまふまふさんの話を聞いて
ハッとする。と言うか、誰でも気づくだろう。
その2人が私と一ノ瀬先輩の弟だということが
だが、残念だけど私にそんな記憶はない…
「意味が…わからないです…」
ま「そうだよね。だって……だもんね」
「はい」
そ「仕方ないよ。あれだけショックな事故だったもん。それに俺の目の届くところにあった弟や君を守れなかった俺は君を恨む資格なんてない。」
一ノ瀬先輩の言葉を聞いてどこか同じ様な感じを覚える
一ノ瀬先輩も後悔した。それは、周りにいた人たち全てが後悔した事になる…。
それでも、重症を負ったのは私たちふたりだ。
なぜなら、彼の近くにいたからだろう
ま「後悔するなら、自分たちの過去調べてみる?」
今の私にとってはすごく興味深い言葉
「…自分の過去。」
不安もあるが知ったら何が変わるかな…いや、…変わってほしいというその期待を胸に。
「…まふまふさん、私自分の過去氏が知りたいです」
とまふまふさんにお願いをした。
ま「うん。初めからそのつもりだよ。いらっしゃい、Aちゃん。」
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作者名:海梅 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/miumedesu
作成日時:2017年7月30日 11時