新しい人? ページ8
そんなこんなで頭をぐるぐると回転させ考えていると。
いつの間にか、お店に戻ってきていた。
ま「Aちゃん。さっきからぼーっとしてるけど大丈夫??」
「大丈夫です!大丈夫です!あの、初めてのことが多すぎて…」
ま「そーいうものだね…初めはみんな」
コトッという音がして。
下を見るとまふまふさんがお茶を入れてくれていた。
「あ、ありがとうございます」
小さくもお礼を言う。
ま「んーん、お礼なんて言わなくていいからね。これからシェアハウスの仲間になるし、ね?そらるさん」
そらるさん?一瞬誰に話しているかなんて分からなかった。だけど、
「んー、そうだな。」
と言う声を聞いて理解した。
「あ、あの、今日からお世話になります。」
「ん、よろしくねAちゃん。おれは一ノ瀬彼方、知ってると思うけどそらるです。」
「そらるさん…」
「ん??どうした?」
「あ、いやなんでも」
嘘…なんでもある、私の大事な人のお兄さん…
「遠慮しなくていいのに…」
「本当に、なんでもないですよ」
今話すことではないな。亡くなってしまった弟の話なんて。
Aは残っているお茶を飲み干し考えるのをやめた。
「わ、私、荷物片付けてきます」
余計な邪念は追い払う。モヤモヤした心を
打ち消すようにA階段へ上がっていった。
部屋ってもう少しこじんまりしてると思ってた、→←ここで過ごすの大変そうです。
33人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:海梅 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/miumedesu
作成日時:2017年7月30日 11時