浮気癖夫を振り向かせるには尽くすより嫉妬させろ！！【うらたぬき】

浮気されてます ページ39

Aside

まさか、家で食べるなんて思ってもいなかった。
というか驚きだ。

「あー、もう。こういう時ばっかり渉はずるい」

まぁ、結果的にいい方向に行ったんだよね
それに、さかたんの家に行ったことが少し効いたかな…

「ご飯なににしよう」

私の頭の中はさっきの会話のことでいっぱいだった。
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渉がお風呂から出てきて、やっと夕食
思ったより時間が遅くて2人で急いで食べている

「あ、それとって」

渉「はいよっ……そのブレスレット綺麗だね」

「貰ったの…」

やっぱり、このブレスレットは…から貰ったの、
後で気づいたあの箱の裏にあったあの文字は
…一ノ瀬 彼方の字だ…忘れもしない
大学時代に歌い手という存在を教えてくれた先輩

渉「…そっか……」

「…大切な先輩なんだ」

渉「…男の先輩？」

「うん」

渉に目を向けるのが怖くて伏せていたが
あまりに静かなので目をあげると
少し苦しそうな顔をしていた。

「…どうしたの？」

渉「んーん、何でもない…」

そういった渉はやっぱり苦しそうにしていた、
性格悪いかもだけど、私は少し安心してた。

だって…少しは、気にしてくれてる証拠だから
そんなことを思って箸を進めていると渉が口を開いた

渉「そう言えば、明日休みなんだけど遊び行かない？」

「突然だね…」

遊びなんていつぶりだろうか

渉「まぁ、ね」

「いいよ、遊びに行こう」

渉「場所はAの行きたいとこでいいから」

「珍しいね」

ぶっきらぼうな彼が少しおかしくて笑ってしまう

渉「笑うなよ」

そんなことを言う彼の横顔は少し赤くなっているような気がした

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