愛してるなんてもう言えない。 【ころん】

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ななもりside



初めてころんの彼女にあったときのイメージは



”静かで優しい人”


だった







でも、やっぱり違うよね



今ここで泣いている子はAちゃんと同じはずなのに…







小さい子供のように泣きわめいていた


『ころんくん…起きてよ…ねえっ…！！』





ぼろぼろと床に落ちていく涙は止まらない




「A、一旦落ち着き…」



『なんで！？大切な人がっ…死んじゃいそうなのにっっ！！』



今まで一回を見たことがなかった




泣きながら怒っている彼女の姿なんて…





「A、大丈夫だから。ころちゃんはきっと助かるから…」



『りーぬくん…本当っ…？』



莉犬くんかAちゃんを慰めていてる



”助かる”その言葉で少し安心したんだろう




「…Aちゃん、ころんはきっと助かるよ。



だから泣かないで。見たらころんが悲しむよ？」




『っなーくん…そうだよ、ね…


ジェルくん、ごめんね…』




彼女は自分の手で涙を拭うと少し微笑んだ









夜7:00


結局ころんは起きなかった




Aちゃんは泣き出しそうになるのを我慢しそっところんの頭を撫でた





『あ、したもっ来るからね…


だからっ早く起きてね……っ』





俺たちは病院から出た



『皆さん、今日は泣いて迷惑かけちゃってごめんなさい。

明日は、皆これないんですよね？起きたら報告します。



今日はありがとうございました。』



小さくお辞儀し歩き出すAちゃんの後ろ姿は悲しかった








「っ、早く起きてくださいよ。ころちゃん…」


泣きながらるぅとくんが言う



「っ…ころちゃん…ぅぅ…」


莉犬くんに至っては号泣だ






「ころん、早く起きてよっ…」



小さくなったAちゃんの後ろ姿を眺めながら静かに涙が頬に伝った

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