53おぼっちゃま ページ3
赤司の家の庭に入って、自転車をおしながら走る
屋根のあるところに自転車を置かせてもらう
「でも、夕立ってバーっと降ってすぐにやむよね」
今日はカレーを作らないといけないから早く帰りたい
私は自転車の隣にしゃがみこんで雨が止むのを待った
「ねぇ、赤司」
先ほどまで赤司がいた方に目を向けると、そこには誰もいなかった
なんだかさみしくなって、こころの中にぽっかりと穴が空いたような感じだ
私が3回目のあくびをした時に、ドアの開く音がした
ドアから出てきた赤司が顔だけ出して手招きをしている
ゆっくり立って赤司の方に小走りで向かう
「中、入っていいぞ」
赤司はなぜか疲れたような顔だ
「本当に?ありがとうございます」
赤司の言葉に甘えて赤司家に入る
ドアの中は、外見を裏切らない洋風な感じ
一つ一つの家具がとても高価そう
「じゃあ、これで濡れたところを拭いてね」
とメイドさんのも手元にあったタオルをひとつとって私に渡す
こんなに自然にメイドさんと接してるってすごいな……
濡れたところを拭いてから、あがらせてもらった
「では、征十郎おぼっちゃまのお部屋にお連れいたします」
私の前に黒髪のロングヘアのメイドさんが立って歩き出した
「そういえばおぼっちゃま、先ほど急いでお部屋を片付けていましたね」
とふふっと笑う
「うるさいぞ、 島原」
「すみません、おぼっちゃま」
そっと、隣を歩く赤司を見てみる
その顔は耳まで紅くて、りんごの様だった
笑いたいのを我慢して、島原さんについていく
「ここがおぼっちゃまの、お部屋でございます」
島原さんが足を止めたのは、赤司の部屋だった
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くぅーどー(プロフ) - いづっきーさん» あっ、じゃあお願いします!あと、テスト頑張って('ω')ノ (2014年11月8日 18時) (レス) id: 4e5635bde3 (このIDを非表示/違反報告)
いづっきー(プロフ) - くぅーどーさん» はい!受け付けてますよ! (2014年11月8日 1時) (レス) id: a61e5c8668 (このIDを非表示/違反報告)
くぅーどー(プロフ) - もちろんですよー♪あの、友希って受け付けてます?? (2014年11月7日 19時) (レス) id: 4e5635bde3 (このIDを非表示/違反報告)
いづっきー(プロフ) - くぅーどーさん» うわわわわ!ありがとうございます!パート1から!本当にありがとうございます!(二回目)更新遅いですが、頑張ります!これからも応援よろしくお願いします (2014年11月7日 0時) (レス) id: 959ec38f51 (このIDを非表示/違反報告)
くぅーどー(プロフ) - 初めまして^^パート1の時から読ませて頂いているんですが、素敵なお話だと思います。応援してます! (2014年11月2日 21時) (レス) id: 4e5635bde3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いづっきー | 作成日時:2014年9月1日 23時