64落ちる ページ14
「ぶっふぁぁあっ」
飲んでいた水を盛大に吐き散らす
「汚いなぁ……」
飲んでいた水が少量で助かった
「舞ちゃんがそういうことを真顔で言うのが悪い」
台所から台拭きを持ってきて水を拭く
「でも、動揺するってことはそういうことだよね」
カレーを頬張りながら舞ちゃんは話を進めた
「んー……分かんないよ……よく、そういうの」
赤司のことを考えてか、さっきの醜態晒しでの羞恥心からか顔が熱く耳まで紅くなっているのが見なくてもわかる
「落ちちゃえば楽やのに……」
はぁ、と舞ちゃんはため息をついた
「落ち…る?」
「すっとぼけんのもええ加減にせえよ?」
舞ちゃんはいつ苦笑いしながら私を見つめる
「A、赤司君のことが好きってわかってんなら受け止めればええやん、って話!
認めないままでずっとその場で足踏みしてるより進んだ方が楽な時もあるんよ?」
舞ちゃんの優しい関西弁が胸に温かく残る
「そっか、やっぱり私赤司のこと……
好きだったんだ……」
何か胸のつっかえが取れるようにすっと、落ちていくような感覚になって楽になる
「あああああっ!舞ちゃん、今、落ちた!落ちたよ、私!」
「椅子から?」
「あー、もう!なんでもない!」
自分の気持ちを確かめただけでこんなに楽になった
私はもう、恋に落ちている
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くぅーどー(プロフ) - いづっきーさん» あっ、じゃあお願いします!あと、テスト頑張って('ω')ノ (2014年11月8日 18時) (レス) id: 4e5635bde3 (このIDを非表示/違反報告)
いづっきー(プロフ) - くぅーどーさん» はい!受け付けてますよ! (2014年11月8日 1時) (レス) id: a61e5c8668 (このIDを非表示/違反報告)
くぅーどー(プロフ) - もちろんですよー♪あの、友希って受け付けてます?? (2014年11月7日 19時) (レス) id: 4e5635bde3 (このIDを非表示/違反報告)
いづっきー(プロフ) - くぅーどーさん» うわわわわ!ありがとうございます!パート1から!本当にありがとうございます!(二回目)更新遅いですが、頑張ります!これからも応援よろしくお願いします (2014年11月7日 0時) (レス) id: 959ec38f51 (このIDを非表示/違反報告)
くぅーどー(プロフ) - 初めまして^^パート1の時から読ませて頂いているんですが、素敵なお話だと思います。応援してます! (2014年11月2日 21時) (レス) id: 4e5635bde3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いづっきー | 作成日時:2014年9月1日 23時