初見 ページ5
謝らなくちゃ。
「……ごめん、そうやって決めつけて」
MOTHERファンとかの気持ちより、やっぱり本人の気持ちの方が優先、だよね。
「いや、気にしていない。ただAに、ありのままの、指揮官ではなくなった僕を見て欲しい」
そう言って、ごく自然な動きでキスをしてくる。
でもそれは触れるだけで、口が離れるとスリスリしてくる。
「……人の体温は、暖かかったんだな」
今まで熱を感じない体だったからか、そう言うところがこころに少し刺さる。
「うん」
やっぱりキスされたり抱きしめられるのに慣れちゃったから、あんまり内心驚かなくなったな。
「………本当にAは温かい」
それは体温の事かな、それとも中身の事?
「どっちもだ」
「……ちょっとやりづらい」
「いや、Aが分かりやすいんだ。正直だからこそ、読みやすい」
「それってちょっとバカにしてる?」
ちょっと冗談交じりでそう言うと、しきかんどのは頬を撫でている手を下ろして、私の手を握る。
そして、自分の頬に擦り寄せさせた。
「……いや、そういう所が良いという事だ」
今、ちょっとだけ口角が上がった。
初めてしきかんどのの微笑んだ顔を見たな……。
こればかりは不覚にも、ドキッとした。
だって推しとか関係無く、いつも無表情で心が無いはずの男前な男の子が、愛おしそうにただ私を見て笑ったから。
意識しないわけが無い。
……待って、急に恥ずかしくなってきた。
「と、とりあえず! タツマイリに住むとなると、私は住むところを探さないといけないから、そろそろ村に行きたいんだけど……」
「……あぁ、わかった」
すると、またドラゴンが現れる。
「そういえば、島と同じ大きさのはずなのに……小さいね」
「大きすぎては不便だからな、僕がそう願っておいた」
「確かに……」
そして景色は広場に。
……え、広場?!
「忘れかけてたけど、人が居るから今はくっつくの止めてね?!」
「なぜだ?」
「恥ずかしいから!!」
村のおばさん達は「仲がいいわねぇ」みたいな暖かい眼差し。おじさん達はヒューヒューとか言って茶化してくる。
しきかんどのはただ私を、熱のこもった視線で見てくるだけ。
……恥ずかしい、なんだろうこの公開処刑みたいなのは。
そう思っていると、何やら寒気がしてきた。
すると、しきかんどのはその方向を向いて、いつもの無表情と無機質な目でそっちを見ている。
恐る恐るそっちを見てみると、双子が居た。
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リスタ - 誕生日ですか!おめでとうございます!オリビア「おめでとう♪」ドーリア「おめでとう。素敵な日々になれると良いな。」リスタ「おめでとうさん♪ゆっくりもお祝いするぞ♪」オリビア「リュカ達は女の子にアピールされたら、どうするのかな?」カルリ「おめでとう。」 (2021年6月22日 0時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)
水性さん(プロフ) - 今日はあほの誕生日、明日はエッなやつが出せるように頑張ろう。 (2021年6月21日 22時) (レス) id: fcb6599f46 (このIDを非表示/違反報告)
リスタ - リスタ「しきかんどのよ…。リュカの事…どう思っているんだ?」オリビア「兄弟揃って恋してるのね…♪」リノア「リュカも夢主と結婚したい気持ちは分かるけど、しきかんどのも結婚したいのね。」リスタ「更新は頑張ってよ♪無理はしないようにね。」 (2021年6月17日 15時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)
リスタ - 今度はリュカとのデートですか…。ナツルを助ける為に来たんですね。カルリ「リュカとのデートがちょっとシリアスらしいわ。」ドーリア「しきかんどのは、どんだけ夢主ちゃんを守りたいんだ?他の男から守る為か?」 (2021年5月22日 0時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)
水性さん(プロフ) - リスタさん» きっと夫婦でイチャイチャしていることでしょう。これからはもっとギリギリを攻めていきたい。それで男の子はアルバス、女の子はルミリア……とかかな。名前はMOTHERワールドに合わせてる。更新頑張るます。 (2021年5月1日 0時) (レス) id: fcb6599f46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水性さん | 作成日時:2020年9月16日 13時