帰宅その2 前編 ページ32
ドラゴと沢山遊んでピクニックから家に帰る途中、夕方なので森の中は随分と暗くなってきた。開けているとはいえ、周りが木ばかりだから、先が暗くてあまり見えないところがある。
そんな道からなんとか墓地に帰ると……。
私は絶望していた。
すっかり日は暮れ、夜になってしまったのである。つまりは墓地には動く墓石やら、ゾンビやらゾンビ犬やらがウロウロ。私とクラウスを見るなり、襲いかかってきた。
「あああああぁぁぁぁッ!!!」
私は今は戦えないし、こんな怖いものは無理だからね。PSIが使えてたらこんなヤツら、吹き飛ばしちゃうからね。
ちゅどーん! って。
そんなわけで叫んでる。私が叫ぶ前にクラウスが思いっきり叫んでPSIぶっぱしてた。
分かる、分かるよ。
でも取り乱しすぎてて長老とかのお墓諸共、ゾンビ達が吹き飛んでる。帰ったらニッポリートさんに土下座して謝って、直すの手伝おう。
自分よりも驚いてる人を見ると、一周回って冷静になるって本当なんだね。
「ク、クク、クラウス、落ち着いてッ!」
でも正直言うと全然落ち着いてない、自分も落ち着けって話。
「うぅ……」
涙目のクラウスをなだめて、なんとかゾンビ達を撃退してもらおうとしていると、段々と落ち着いてきたのかゾンビ達にPSIを当てていくけれども、数が減らない。むしろ徐々にゾンビ達が増えていく。
「なんか多くない?!」
色々ともう、余裕なかったり恥ずかしかったり色々な意味で泣きそうなのか、顔が真っ赤なクラウス。
やっぱりそういうところが可愛いと思ってしまう原因なんだ。
でもゾンビ達が呻き声出してて見た目もヤバいし気色悪いから、精神的に気絶しそう。でも仕方ない、クラウスはあくまでしきかんどのに体を操られていたから。実際に戦闘経験がある訳でも無い。
そして今の私はただの女子高校生、クラウス以上に無力。
どうすれば。
そう思っていると、突如として耳をつんざくような音が聞こえた。辺りが光り輝くようにいくつもの雷がゾンビ達を熱で焼き、腐った肉が異臭を放って黒く焦げている。
クラウスに視線を送ると「僕じゃない」と言って、頭をブンブンと勢いよく振る。
という事は、考えられる人物は今の所2人。だけれど十中八九、もしかして。そう思っていると、すぐに本人の声が聞こえて
「……僕の半身だと言うのに、Aの都合も考えられないのか。Aが怪我をしたらどうする?」
何故か私はとても安心していた。
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リスタ - 誕生日ですか!おめでとうございます!オリビア「おめでとう♪」ドーリア「おめでとう。素敵な日々になれると良いな。」リスタ「おめでとうさん♪ゆっくりもお祝いするぞ♪」オリビア「リュカ達は女の子にアピールされたら、どうするのかな?」カルリ「おめでとう。」 (2021年6月22日 0時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)
水性さん(プロフ) - 今日はあほの誕生日、明日はエッなやつが出せるように頑張ろう。 (2021年6月21日 22時) (レス) id: fcb6599f46 (このIDを非表示/違反報告)
リスタ - リスタ「しきかんどのよ…。リュカの事…どう思っているんだ?」オリビア「兄弟揃って恋してるのね…♪」リノア「リュカも夢主と結婚したい気持ちは分かるけど、しきかんどのも結婚したいのね。」リスタ「更新は頑張ってよ♪無理はしないようにね。」 (2021年6月17日 15時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)
リスタ - 今度はリュカとのデートですか…。ナツルを助ける為に来たんですね。カルリ「リュカとのデートがちょっとシリアスらしいわ。」ドーリア「しきかんどのは、どんだけ夢主ちゃんを守りたいんだ?他の男から守る為か?」 (2021年5月22日 0時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)
水性さん(プロフ) - リスタさん» きっと夫婦でイチャイチャしていることでしょう。これからはもっとギリギリを攻めていきたい。それで男の子はアルバス、女の子はルミリア……とかかな。名前はMOTHERワールドに合わせてる。更新頑張るます。 (2021年5月1日 0時) (レス) id: fcb6599f46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水性さん | 作成日時:2020年9月16日 13時