ゲームオタクがまたトリップしたら普通になってた １

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３日間、しきかんどのと付き合ってはいたけれども……。

甘々すぎる毎日だった、濃すぎる３日だった……。

「そういえば次って誰なの？」

「次は僕。ずっと一週間待ってて、待ちきれなくなって突撃しようかと考えてたくらいでさー！」

そう言ってくっついてくるのはクラウス。

あ、つまりリュカが最後なんだ。

「僕は更に３日待たないといけないんだけれど……それより、Aさんにくっつきすぎじゃないかな？」

待って、リュカのオーラが怖い。

それにしてもくっついてくるのは、やっぱり同一人物って感じがする。

「いいじゃんか、３日は恋人として居られるんだからさぁ」

そう言ってぶーぶーと頬を脹らますクラウス。

「……はぁ、わかってるよ。また３日は家で大人しくしてるから」

「じゃ、A！ テリの森でさ、いっぱい遊ぼう！」

男の子らしいなー……元気でよろしい。

「あー……でも、私体力無いからついていけないかも……」

「大丈夫だって、探検というより散歩みたいなものだからさ！ 久しぶりに森の中を歩いてみたいと思ってたんだよ」

そう言われたら、クラウスのことを考えると一緒に行かないといけないような気持ちになる。

まぁ３日間だけだし……良いか。

「……じゃあ一緒に行こっか」

「よし、しゅっぱーつ！」

それでクラウスと一緒にテリの森に……行くその前に。

「ちょっと待って、時間くれる？」

「へ？ 何で？」

「お昼ご飯、持っていった方がいいかと思って。お弁当作る時間が欲しいんだけれど」

「あ、そっか」

一旦ミソシレ墓場に帰ると、クラウスが隣で見てる中(ちょっとやりずらかった)キャラ弁作ったけれども、どせいさんやセーブしてくれるカエルとか温泉とかスペーストンネルも作ってみた。

ミツキと作ってたのが懐かしい……。

「早くお昼にならないかな〜！」

流石クラウス兄ちゃんだな、可愛い。犬の耳としっぽが見えてくる、それにしても感覚的に彼氏というよりも弟とかに近いような……。

「準備は出来たし、行こっか」

「今度こそしゅっぱーつ！」

クラウスと歩いてテリの森を歩いて行く事になったけれど……。

「あれ、この森ってこんなに開けたとこあったっけ？！」

なんか凄くびっくりしてる、でもよくよく考えてみると……ゲーム開始時には焼けて今では広々としてるけど、３年前はもっと木が沢山あったんだよね。

どんな道だったんだろう。

「あー……まぁ、あの火事じゃな……仕方ないか」

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