・本番・ ページ11
＿＿＿…
イトナがE組に加わり､体育祭も済んだ｡にしても､あの体育祭は圧巻だった｡
そして､いよいよ本番｡やるっきゃない｡
｢センセイ｣
殺｢なんでしょう？｣
放課後､グランドに行き外に出て生徒達の様子を見ているセンセイに声を掛ける｡これがセンセイとの最後の会話になるだろう
｢センセイ､今までありがとう｡けど､もう終わりだよ｣
殺｢Aさん？急に何を…！？｣
その時､センセイを雪組のダテ様の亜空間異能で閉じ込める
｢…私はあなたから沢山の事を教わった｡だけど､あなたを殺します｣
センセイと向き合い､ナイフを取り出す
当てるよりまず囲むべし｡これは､夏休みの暗殺､イトナの戦略から導き出した答えだ｡その間､センセイは少し反応速度が遅くなる
｢サヨナラ｣
言葉を合図に中也､岩雪組が各方向からBB弾を撃つ｡亜空間異能の特徴は1度入ったモノは異能を解くまで中にある｡つまりBB弾は異能を解くまで中で跳ね返り続ける｡
異能空間､銃弾の囲い｡逃げ場なんてどこにもない｡そこを狙い､センセイの触手を何本か破壊する｡センセイが触手1本につき失う能力ざっと20%｡5本破壊すれば私なら殺れる
｢センセイ､私はあなたを尊敬していた｡だから､あなたを殺して私が｢2代目死神｣となります｣
センセイのネクタイの真下｡心臓の位置を狙い､ナイフを振りかざす｡センセイの顔が焦りで歪む｡あぁ､その顔｡今まで見せたことの無い顔だ｡
もっとその顔見たかったけど､仕方ない｡
刺そうとした瞬間､後ろから止められた｡
それと同時に亜空間異能が解除される｡くっそ､あいつか｡一瞬でもこちらに隙が出来ればセンセイはマッハで距離をとる
｢ちっ…太宰邪魔すんな｣
太宰｢それは出来ない願いだね｣
｢お前が今日別仕事だと分かっていたから決行したのに｡台無しだ｣
太宰｢Aが今日暗殺すると踏んで居たから､敢えて午前中はいなかったんだ｣
｢そんで､カルマに私を止めされたって訳…カルマ､離して｡殺すよ｣
業｢…いいよ｣
｢本気で言ってるの？｣
素早く､向きを変え今度は私がカルマを捉える｡
ナイフを首元に突きつけ､他の生徒にも見えるようにする｡
太宰｢無駄だ｡君には彼を殺せない｣
｢どうしてそう思うの？｣
太宰｢君は､自分が思ってる以上にこのクラスが好きだ｡昔から任務先に感情移入する癖があるからね｣
｢昔はでしょ？今は違う｣
太宰｢なら､証明してみなよ｡彼を殺せばいい｣
｢なら､遠慮なく｣
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作者名：Maya☆ | 作成日時：2019年8月26日 21時
