Dendrobium ページ8
「あれっ？」
予約していたレッスン室の中には、Knightsのメンバーが揃ってた。リーダーはいないけどねー。
それにしても、俺が使うんだけど？
「あら？Aちゃん先輩じゃない。
どうしたの？」
「えぇっ？どうしたもこうしたもないよー！
僕がこの時間貸し切ってるんだよっ？」
「え？」
え？じゃないんだけど。つーか何でいるわけ。
俺ちゃんと確認したし、そもそも同時刻に2つのグループの受け付けとか出来ないし。
はー？ほんと意味わかんない。練習時間も減っちゃうじゃん。最悪。
「はぁー？はーくんそれほんとなのぉ？」
「もーほんとだよっ！ほら！」
よく見ろ俺が取ってんだろ。つーか俺を疑うとか神経どうにかしてんじゃないの？泉？
完璧で可愛い俺がそんな ドジっ子 演じるわけないでしょ。
「ふーん、ほんとみたいだねぇ…」
「でも、アタシ達も予約は取れてるわよ？」
「はぁ〜、何この面倒なアクシデント。チョーうざい」
「いずみん、蓮巳くんに連絡してみたら？」
「何で俺が……って、あぁ。はーくん蓮巳の番号持ってなかったっけ？」
「うんっ。だからお願いします！」
「もーマジめんどくさい…」
はぁ？文句しか言えないのお前。
とは言わないけど。ただ文句飛ばすだけのバカじゃないんだよねー。
やってくれてるけど、まぁ俺が言ったんだし当たり前でしょ？
それに、泉は頼まれたら何気に断れないもんねー？
特に交流がある3年組には、例外もいるけど何かと緩めだし？
「ありがと いずみんっ！」
「だぁあもう！くっつかないでよねぇ！」
俺も男にくっつく趣味はねぇっつーの。
キャラ付けだから仕方なくやってんの！
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作者名：右脳54% | 作成日時：2019年6月25日 21時
