Dendrobium ページ7
「プロデューサーかぁ…」
「ん？Aちん、乗り気じゃないな」
「えーっ？そんなことないよ！」
んなわけあるか。むしろなんでそんな悠長に居られるのか俺には不思議で堪らない。
ここはアイドル科、言わずもがな顔が良い奴らの集まりみたいなもんだよ？
そこに女性一人なんて、下心がなくても自然と 恋愛 とかそっちら辺に傾くに決まってるでしょ。
向こうがなんなくてもこっちがなる可能性だってある。俺らだって人間だし。
問題は俺らが アイドル だってこと。
恋愛禁制じゃないけど、苦労すること間違いなし。
当人達だけならいいけど、そいつらが台風の目になって巻き込まれんのはごめんだね。
「でも、説明も何もされないなんて不思議だねっ！」
「そうだよな。おれも少し前から調べてたんだけど、それっぽい情報はないし…」
「学院が隠しちゃってるんだね〜」
はぁ？まじでふざけんな。
そもそも隠す必要とかあんの？ただの転校生じゃないのかよ。学院側も詳しく言えっての。
ほんっと、無能は使えない。
「みんな浮かれてる〜。そんなに嬉しいかな？」
「アイドル科は男ばっかりだしな〜。
に〜ちゃんは気にしないけどな！」
「なずなん自体女の子みたいだもんね〜」
「おりぇは男ら！！」
「あはっ、ごめんねなずなんっ」
ふんっ とそっぽを向くなずな。
あははっ、かーわい。
幼なじみに笑顔を見せて、浮かれる
ま、うつつを抜かして自ら落ちていけばいーよ。
それなら俺も無駄に潰していかなくて良くなるし〜。
あはっ、まだ青くいたいお子ちゃまは底辺あたりで醜く争ってればいいよ。
俺はその間に、追いつけないような所まで行っといてあげるから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：右脳54% | 作成日時：2019年6月25日 21時
