バスケとケンカと、はじまる恋と。【青峰大輝】

30 まじで意味わかんねー… ページ34

青峰side




ただ、Aが保健室へ連れていかれるのを見ていた









朝から、なんとなくだけど、
Aの調子が良くないのは感じていた。

俺なりに気をつけて見ていた。






そのつもり、だった。









突然倒れたA。その光景に頭がついていかなかった。

いち早く助けたのは、黄瀬で、









…分かってる、分かってる、
黄瀬はなんも悪くねー。だけど……









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自分でもよく分からない感情が、
俺を支配していく。









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頭の中がぐっちゃぐちゃになって、









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喉の下の辺りがもやっとして、









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見たくもないのに体育館の扉の方にばかり
目がいってしまって、









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しっかりしろ。俺。









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「＿＿＿＿＿＿＿＿…青峰君、」


「…わっ！？っな、なんだよ……」









突然声をかけてきたのは、テツ。









「…いいんですか？」


「……………は？」


「Aさん」









"いいんですか？"とテツは言った。
どういう意味だ？


「いいんですかもなにもねーだろ」


「……そうですか」









言ってから少し後悔。
…なんでだよ。なにがしたいんだよ俺。









沈黙が続く。









「君がいいならいいですけど、」


「……」









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「…油断してると、取られちゃいますよ？









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紫原君や、









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黄瀬君や、









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……………僕に。」









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テツの言葉が、
やけに頭に響いた。

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