25 私マジでやばい奴じゃん ページ29
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とりあえず、ボールを持ってコートに立つ。
ちなみにコートの大きさは、ここのゴール下だけ。
ディフェンスは黄瀬さん。オフェンスは私。
ほんとは全面でやらせようとしていたらしいけど、どうやら黄瀬さんが頑張ってくれた様子。
おいおい、女子になんつーことやらせようとしてるんじゃボゲゴラ。
とにかく黄瀬さんありがとう。
「用意はいいっスか?」
「…おー」
ほんとはよくないけどね。
黄瀬さんの後ろに見える心配そうにこちらを見つめるバスケ部の面々、と、油井さん。
観衆も心配そうにこちらを見ている。
あ、桃井さんはっけーん。
「じゃーあー、よーい、スタート!!!」
この中でただ1人はしゃいでいる先生の声を合図に始まった。てかよーいスタートってなんだよ小学生か。
あ、てか黄瀬涼太ファンはみんなはしゃいでるか。
………あー、やだなー。
適当にやって、ボール取られて終わりにしよう。
戯れにボールをトントンとつく
とその時聞こえてきた、懐かしい声。
『________おオっトー!____が4_抜キ!!!こレ_ス_い!!!』
_____やだなー、何?幻聴?
『そノマま____はパスヲ出シたー!だガシかしソッちにハ誰モいナイ!!!』
_____蘇ってきた懐かしい感覚
『あーーーっと!!!トツ然ボールノ軌__変ワったーー!こ_ハ!___か!?!!?』
勘弁してよー…
観衆の声援、
肺が焼けるような空気、
ヒリヒリするこの感じ、
指先から伝わってくる懐かしい感触に、
身体の芯をふるりと震わせる
ああ、バスケだ。
俺が今やっているのはバスケなんだ。
全ての音がシャットダウンされる感覚
ざっ、とボールをついたまま黄瀬さんの前まで移動すると、目を見開く黄瀬さんをスローモーションで捉える。
ボールを擦ろうと伸ばされた黄瀬さんの腕をかわせば更に驚いた彼と目が合う。
とかわした瞬間に一気に体重のかかった右足
ズキン、と鋭く痛み一気に力が抜ける。
『_____ソし__のボールは____ノ元へ!!そ_テ、シュート!!!』
遠退く意識の中で、
崩れた体勢のままで、
コートに向かってボールを放った。
あれ、私って、
どうやって喋ってたっけ
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AYATa212151(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2017年7月28日 13時) (レス) id: 60a99baea0 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - お願いします。更新停止しないで下さい。続きが気になって夜も眠れません。(とか言いつつ爆睡してます←)どうか早く続きをぉぉ<(__)>オネガイシマス (2016年7月21日 21時) (レス) id: 106f25dc6e (このIDを非表示/違反報告)
美麗(プロフ) - 更新頑張って下さい!めっちゃ面白いです ただオリキャラが多すぎて何が何だかわからなくなっちゃいました(笑) (2016年7月11日 6時) (レス) id: 685133b627 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ96%(プロフ) - りいあさん» ありがとうございます!最近中々更新できず…申し訳ないです…頑張ります! (2016年5月6日 16時) (レス) id: 87e8a0fa56 (このIDを非表示/違反報告)
りいあ(プロフ) - ハマってしまいました!更新頑張ってください! (2016年4月18日 21時) (レス) id: b47f4aff1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かまぼこ96% | 作成日時:2016年2月9日 7時