バスケとケンカと、はじまる恋と。【青峰大輝】

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なんか2人組になって練習するみたいだったけど、

やっぱり先生が2人しかいないからか、結構自由な感じになっている

それでもちゃんと練習する人の方が多いのは、この学校の特色の１つだろう。






ふざけてる人もいるけど。









私は、桃井さんが相沢さんに盗られてしまったので、油井さんと組んでいた。






あの時の桃井さんの顔は忘れられない。









それは置いといて、






油井さんは女バスのエースである。
そして上手い。






一方私は貧血である。ふらふらである。









申し訳ないなぁ。









「A、大丈夫？」


「うん」


「嘘つけ」


「う"っ」







油井さんは気遣いもできて、
サバサバしてて、いい人だ。







「ちょっと休んでたら？」


「今ならきっと気付かれないだろうし、隅っこで横になってなよ」と言う油井さん。









彼女は私の体質のことを知ってるし、心配なんだろう。









そんな大変なことじゃないのに。









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考え込んだ私に痺れを切らしたのか「いいからはよ行け！！」と私の背中をぐいぐいと押す油井さん。









「ちょ、ちょっと待って！分かったから！」


「早く行けぇ！！！」


「分かったって危ないよー！！」

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