バスケとケンカと、はじまる恋と。【青峰大輝】

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黄瀬side




と、


「あれー？やっぱり涼太くんいないなぁ…」


と、オレの膝の上から聞こえてきた聞き慣れない声にびっくりする。な、にやってんスかコイツ！！！

と、オレと目を合わせた藍澤は「しぃーっ」と言わんばかりに人差し指を立てる。




そして「やっぱりいないってこんな所、てかこんな所探すの私たちだけだって！」「いやぁいると思ったんだけどなぁ涼太くん」と一人芝居を始めた藍澤にまたまたびっくりする。

てかすげー、別人みたい。




さっきの女子たちもドアの前で聞き耳を立てているらしい。







「じゃあ別校舎のトイレの前で待ち伏せするよ！」「なんで別校舎なの？」「最近本校舎のトイレの前で待ち伏せする女子が増えたから別校舎のやつ使ってんだって！」「へーそーなんだ知らんかった。行こう！！」なんて続ける藍澤。









すると、









「…………私たちも行きましょう」


と誰かが言って、そのまま女子たちは何処かへ消えた。多分別校舎へ行ったんだろう。









「…黄瀬さんも大変ですね」


「……ありがとう、っス…」


「あ、黄瀬さんのためじゃないのでお礼はいいですよ」


「ここ、私のとっておきの場所なんで知られたくなかったんです」と言う藍澤に、苗字呼びに戻っちゃったな、なんて変な思考回路が働く。







「あ、そう言えば、本当に別校舎のトイレ使ってたりとかは…？」


「使ってないっスよ」


「よかった！もし本当に使ってたら逆に迷惑ですからね！」









「うわーよく寝たー」なんて伸びをした藍澤は「まあ、そのお礼も兼ねてです」と言った。









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朝日に反射してキラキラと光る藍色がとても、









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とても＿＿＿＿＿＿＿＿









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「で、これからどうします？」


「…あんたは？」


「私はもうちょっとここにいます」









「もう少し隠れてたいならここにいますか？」なんて、そんなこと言われて、









「…じゃあ、そうする…っス」









.









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どうしちゃったんスか、オレ

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