第三十八話 ルネットとギルバード ページ37
王宮の中に数ある部屋の一つ
上流階級の人間用の応接間の一つにいる男二人
二人は対面に座りメイドが出したお茶を口にしていた
「・・・お前が来るとは珍しいな」
「いえいえ、少し野暮用で寄っただけですよ。そんなに警戒しないでもらいたいですね、ギルバード様」
「あぁすまん、で用事は?」
「あぁギルドの幹部を任せられているので長にあいさつをしに。その後はステファニー様にお茶のお呼ばれをしています」
「ステフに?確か友達が来るとか言っていたが・・・」
友達とは言っても相手はユーグスタクトの魔女。ユーグスタクトが人間に嫌われていることはステファニーだって重々承知のはずだ
「ステファニー様にご友人が?珍しいですね、あの子に友人とは。どなたなのかご存じで?」
「明るくて元気なとこだな。それとステフを前にしてなお素で話すことが出来る。そこがきっとステフが気にいった所なのだろうな」
「そうですか・・・そういえば王族達を筆頭にこの国の連中は彼女を腫れ物のように扱っていましたね」
ステファニーの複雑な環境に顔を暗くするルネット
「仕方ない。あの子がいいといえばたとえ王族でも拒否はできん。この国はあの子がいないと他の魔女などの攻撃で滅びてしまう」
「・・・仕方ない、ですか・・・」
「そういえば噂で聞いたんだが遊撃隊に魔女がいるって聞いたがお前知っているか?」
「いえ初耳ですね。遊撃隊が魔女を雇うとは・・・遊撃隊はそこまでしてユーグスタクトの魔女を落としたいんですかね?」
「それはどうだか。まぁ人間よりの魔女がいてもおかしくないだろう」
「そういうものなんですかねぇ?」
「さぁ?あくまでも噂だしな、魔女も人間も共に手を取り合えるならそれでいいんじゃないんか?ステフだってそう思っているみたいだし」
「ステファニー様らしいお考えですね。さて私はステファニー様のところへ参りますがギルバード様もいかがですか?」
「いや俺は呼び出し食らっているからそっちに顔を出してくる」
「では私はこれで」
ラザフォードはギルバードにお辞儀をするとステファニー達のいる庭に向かった
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ストゥアート(プロフ) - 昔少女さん» コメントありがとうございます。更新頻度は遅いですが、楽しんでいただければ幸いです。これからもよろしくお願いします。 (2017年10月22日 14時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
昔少女 - あなたの生み出す想像の世界を私も漂っています。 (2017年9月17日 15時) (レス) id: f6820b1fd8 (このIDを非表示/違反報告)
ストゥアート(プロフ) - エリザさん» ありがとうございます。今週は期末試験期間なのでほとんど更新ができませんがこれからもよろしくお願いします。 (2016年7月25日 20時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
エリザ - 更新まっています(^_^)/~ (2016年7月25日 11時) (レス) id: fa956406d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ストゥアート | 作成日時:2016年7月4日 21時