１０３ Side Masaki ページ35
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12月23日(日)第5回中山競馬8日目 11R 有馬記念(G1、3才以上オープン、芝2500メートル)
レース当日となった。
俺は中山競馬場の出張馬房にアカシといた。
アカシは終始リラックスしていて、水を上品に飲む。
それを見ているとなんだかこっちも緊張するのがアホらしくなってくる。
「アカシなんでそんなに慌てないの？」
喋れたらアカシと色々なこと話せるのになあと思いながら話しかける。
一年間この馬中心で回ってきた。
引退するまでそうなるだろうけど。
「一年間お疲れ様。ありがとう。今年最後頑張ろうね」
アカシの顔を撫でてやると耳をクルクルと動かした。
今日は寒い。
なのに多くのお客さんがずっと並んで待って開門ダッシュしてるんだからありがたいよね。
28日にホープフルSがあるけれど、競馬を仕事にしている人たちも競馬ファンも有馬が総決算だと思っている人は多い。
だからスポーツ紙はこぞって一面にするし、公開枠順抽選会だってやるし、レースプログラムも有馬を中心に回る。
こういう雰囲気はあとダービーぐらい。
それだけ特別なレース。
だから印象的なレースも多い。
その年を象徴するような馬名の馬が来て高配当が出たり、オグリキャップやディープインパクトが引退レースを勝ったり。
そういうレースをアカシで勝てたら嬉しいに決まってる。
「相葉くん」
松潤がやって来た。
「装鞍の時間だよ」
「ありがとう」
アカシに曳き綱をつける。
「じゃあ行こっか」
馬房を出たその一歩目でアカシに気合が入るのを感じた。
レースまでおよそあと1時間。
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ユタカ(プロフ) - むにゃむにゃんさん» 読んでいただきありがとうございます。そう言っていただき誠に光栄です。ぜひ競馬場に行ってみて下さい。サラブレッドかっこいいですよね。 (2019年5月2日 8時) (
レス) id: 442d8bbd1b (このIDを非表示/違反報告)
むにゃむにゃん(プロフ) - アカシ〜！きっと勝ってくれると思いながらもドキドキしながら読ませていただきました。昔行った競馬場で見たサラブレッド達のキラキラしたオーラが忘れられません。また中山に行きたくなりました。素敵なお話しをありがとうございました。 (2019年5月2日 1時) (レス) id: 5224fbc573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユタカ | 作成日時：2019年2月27日 9時
