１００ Side You ページ32
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「それではお願いします」
アナウンサーの声に先輩は適当にボウルの中を回し、カプセルを引いた。
その中の紙を出し、皆さんに見せる。
「6番です。アカシは3枠6番に入りました！」
ゲートは基本奇数番の馬から入る。
つまり偶数番の馬は後入れ。
ゲートで待たされる時間は少なくなる。
そして有馬記念はスタートしてすぐに3コーナーに入るので外枠は不利とされる。
内すぎず外すぎない枠で良いんじゃないかと思った。
「欲しい枠でしたか？」
「はい、丁度欲しかった枠です」
先輩は淡々と答える。
「松本調教師はいかがですか？」
「はい。丁度オーナーとジョッキーでここが欲しいねって言ってたんです」
「どのような競馬をするのかみたいなのは話し合われてますか？」
「二宮に任せます」
「任されました。どんな競馬をするのか正直決めてないんですよ。全てはゲートで決まりますね」
「それでは最後に意気込みを」
「はい。6番目に引かれて6番を引いたのですが、結果は6着ではなく1着で終わりたいので応援よろしくお願いします」
二宮先輩らしい飄々さ全開のコメントだった。
のらりくらりと交わして全てを探らせない。
ゲートに一抹の不安があるが、それ以外は全く問題ないということだろうというのは三人の表情から見て取れる。
好枠を引いたアカシ。
この枠からどんな競馬をするのか。
二宮先輩はどう騎乗して、どう魅せてくれるのだろう。
有馬記念が俄然楽しみになってきた。
大変興味深くてそれが尽きることはない。
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ユタカ(プロフ) - むにゃむにゃんさん» 読んでいただきありがとうございます。そう言っていただき誠に光栄です。ぜひ競馬場に行ってみて下さい。サラブレッドかっこいいですよね。 (2019年5月2日 8時) (
レス) id: 442d8bbd1b (このIDを非表示/違反報告)
むにゃむにゃん(プロフ) - アカシ〜！きっと勝ってくれると思いながらもドキドキしながら読ませていただきました。昔行った競馬場で見たサラブレッド達のキラキラしたオーラが忘れられません。また中山に行きたくなりました。素敵なお話しをありがとうございました。 (2019年5月2日 1時) (レス) id: 5224fbc573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユタカ | 作成日時：2019年2月27日 9時
