尊きモノ 「銀魂 神威」

35真実 ページ37

神流は疲れ切り、洸に支えられ、立っていた。



洸「やりましたね、神流様...」

洸は優しくそういった。



あぁ、洸からはやっぱり 懐かしみのあるにおいがある。





なんでなんだろう。





ーーーー
ーーーーーー


阿伏兎「やっぱりお前には、
俺達に言えない秘密を持っていたんだな」


そう言い、阿伏兎はケラケラと笑い声をあげた。



神威「でも、それをーーその壁を打ち破った。
今の神流は今までの神流じゃないよ。




強くなった、立派な夜兎だ」


神威も微笑ましい笑みを浮かべた。



神流「団長、阿伏兎、洸...ありがとう。



私は怖かった。闘い、争うことで


それがまた、繰り返される事が。


最初はこの力が封印されてよかったと思っていた。

だって、傷つきたくなかったから。




私があの時、天人と闘っていなかったら
村人は救われたかもしれないのに。


みんな...死ぬことなんて、

なかったかもしれないのに...。






だから、

自分の身を守るために、争いを拒んできたの。


争いは、争いを引き起こす。


それが嫌だった」



三人とも、深く頷き

話を聞いてくれた。


神流「でも、それじゃいけないって気づいた。



...私が変われたのは、みんなのおかげだ。





ありがとう、本当に...」








ーーーー
ーーーーーー


それから、阿伏兎が
春雨から持ち出した救急箱で

手当てをしてくれた。




...その時だったのだ。



洸「私も、真実を言わないといけません」







洸がそんなことを言い出したのは。


神流「真実？


あなたは、夜兎なんでしょう？



違うの...？」




洸「はい、私は夜兎。あなたと同じ夜兎です」




神流「じゃあ、一体...？」




心臓がやたらとバクバクする。





洸......そう言えば、
この人からはどこか懐かしい匂いがするんだ。





ありえない事が神流の頭をさえぎる。



まさか...そんなこと、あるわけがない。




神流は、目を見開きながら 次の言葉を待った。






洸「...私、洸は.......。


ある人と、繋がっているものがあるんです。




私は執事なんかじゃない。




私は、大嘘つきです...」



そして、続ける。






洸「神流様ーーー。






いや、


姉さんーーー......」

36裏切り→←34結末

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキー銀魂相性メンバー

沖田

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す