【挿絵入り】約 束 ノ イ ズ 。#03 【歌い手】

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次の日。
残り日数で言うとあと3日。

今日はシャッフルユニットの発表会です。
…なんですけど。

貴｢ひぇー、緊張するねぇ。｣

そう、なんと！！
プログラムが私たちからになってしまったのです。
…んん、緊張する。

今は特設ステージの舞台裏で待機中。
どうやら衣装には問題なさげ。
良かった良かった。

合図がなったので、私たちは舞台に上がる。
最後にみんなで顔を見合わせた。

貴｢楽しむことを最優先に！｣

n｢緊張しすぎて音外さないように！
特にボーカル2人！｣

び｢英語やばいなって感じたらドラムのスピード下げるから付いてきてよ！？｣

E｢みんな待たせてるからここで打ち合せしない！ ｣

…まぁ、ここでも自由な私たちはマイク越しにそんな会議をしてしまうんだけど。
メンバーのみんなは笑ってくれた。
すっかり手の震えは収まってる。

よし、これなら大丈夫。

びすくんのドラムのカウントの後に音を入れていく。
Eveくんが息を吸ったのが、隣で分かった。

演奏が中盤に差し掛かって、改めて実感した。

みんな、最後のリハより上手くなってる。

Eveくんは｢英語むりー｣なんて言ってたのにすっごく発音良くなってるし、

nqrseなんかはこれからくるラップに緊張しつつもいつも間違えてたベースのところは完璧に出来ていた。

びすはいつも自分のことに必死だったのに、今日はよく周りを見ている。
ほんとにやばいって時は少しスピードを緩めてくれるけど、

その他で少しスピードが遅くなりつつあると、率先してそのスピードを戻してくれていた。


び｢(A…すご…。昨日よりギター上手くなってる…)｣

E｢(ほとんど手元も見てない。堂々としてるし…)｣

n｢(緊張してばっかじゃダメだな。俺も見習わないと。)｣



その日の演奏は、今までで一番よかった。


そう、断言できる。

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