【挿絵入り】約 束 ノ イ ズ 。#03 【歌い手】

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そんなこんなで、何日か平和に過ごして。

今日はCDの曲の録音をする日です。
何故かみんなで防音室に。

ア｢さ、誰から歌う？｣

誰も手を挙げない。
まぁ、これ絶対みんなの前で歌うパティーンだしね。

ま｢じゃあ僕から歌うよ。｣

ア｢おぉ！勇気あるねまふくん！｣

ま｢早く終わらせたいんです。｣

まふくんは部屋の中心にあるマイクの前に立つ。
アンさんが｢曲は？｣と聞くと、まふくんは一度深呼吸をした。

それで、前を向くと、にっこり笑う。

ま｢ロケットサイダーです。｣

ぉわ、なんか珍しい。
初めてな感じだね。

アンさんは不敵な笑を浮かべると、｢いい選曲｣と曲を探し始める。
まふくんはヘッドホンを付けて、目を閉じる。

まふくんがスッと息を吸ったのを感じる。
次の瞬間、この空間はまふくんのものになった。



綺麗だけどハッキリしている高音、柔らかだけど芯のある中音。

あぁ、やっぱり私、まふくんの歌声好きだ。



気づくと曲は終わっていて。
私は余韻に浸りつつ…ふぅ、と息を吐いた。

ア｢ハモリは？｣

ま｢違う日に録るんで大丈夫です。
次は誰が録る？｣

そ｢じゃあ俺録る。｣

次にまふくんと交代したのはそらるさん。
まふくんとハイタッチしてマイクの前に立った。

ア｢何歌うの、そらる。｣

そ｢んー、｢夜もすがら君想ふ｣かな。｣

おぉ、そらるさんにしては珍しい選曲。爽やかだ。爽やか。かっこよく言うとREFRESHING。

アンさんが曲を流す。

うん、そらるさん可愛い。
ニコニコしてるのも可愛いし、
いつもと違う歌い方してる。素敵。

歌い終わると、すっかりいつものそらるさん。
録音が終わったのを確認したあと大きな欠伸をした。

そ｢次。誰歌うの。｣

E｢じゃあ歌おうかな。｣

お、Eveくんだ。
何歌うんだろう。

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