【挿絵入り】約束ノイズ。#03 【歌い手】 (ページ21)

今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:15,702 hit

108 ページ21

シェアハウスで｢palette｣のみんなと別れる。

1週間ぶりのシェアハウスだ。
みんなで｢ただいま！｣と声を揃えた。

アンさんの提案で私が2人にシェアハウスを案内することに。
歌詞さんと天月くんを連れてシェアハウス2階へ。

貴｢えっとね、ここが天月くん、その横が歌詞さんの部屋。

他にもメンバーの部屋があるんだけど、
ノックは絶対。異性もいるからね。

詳しい部屋割はドアにかかってるプレートを見てね。｣

2人は｢はーい｣と元気よく返事。
こどもみたい。

一度下へ降りる。
いつものリビングを突っ切って隣の部屋へ。

貴｢ここ洗面所とお風呂ね。

お風呂というか…大浴場？
広いからみんなで入れるよ。｣

ここでもはしゃぐ2人。
子供だな。

その後も暫く家の案内をして、リビングに戻る。
扉を開けると、みんなが机の周りに座っていた。

私はいつもの椅子を引いた。
あぁ、そういや姉妹契約まだだったっけ？

どうやら予想は的中で間違いなさそう。
アンさんが立ち上がると、｢端末だして。｣と全員に言った。

私も端末をだす。

ア｢じゃ、始めるよ。｣

＿＿『姉妹契約を結ぶユニットを選択してください。』

＿＿『｢COLORS｣が選択されました。』
＿＿『｢REFRESHING｣が選択されました。』
＿＿『｢CARNIVAL｣が選択されました。』

機械音が次々とユニット名をあげていく。
ふとあたりを見渡すと、灯油さんの爪が光っていた。

私は思わず｢うわっ｣と声を出してしまった。
アンさんは私をみてフッと笑うと、｢あぁ、はじめてだっけ。｣と呟いた。

ア｢実はユニットが組まれた時に契約として『ユニットマーク』が刻まれてるんだよ。

場所は人によるみたいだけど、契約を結ぶ時に光るみたい。｣

アンさんは｢ほら｣と肩を出した。
そ、そんな所に付いてるの？
｢CARNIVAL｣の文字と、ピエロの顔。
赤中心に色がついていた。

灯油さんの爪、クプラさんの左手首、詩人さんの手のひらにも同じマークがついていた。

そんなのがあるんだ。

よく見ると天月くんたちも目を真ん丸にしてマークを見ていた。

色とりどりの…ペンキこぼした跡？みたいなやつの中に｢COLORS｣と刻まれている。

＿＿『｢*ふぁんたじー*｣が選択されました。』

松下ちゃん達もマークが浮かび上がってくる。
*ふぁんたじー*のマークは雲の中に丸文字で｢*ふぁんたじー*｣と書かれてあった。

＿＿『｢ノイズキャンセリング｣が選択されました。』

ま｢…わっ！A、目！｣

……目？