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ア「ご名答。」

…心の奥が、痛みを訴えた。
確かにそうだ。

こんなこと言ったら酷い人だと思われるかもしれないけど、

れをるちゃんは好きな人と一瞬だけでも、嘘でも幸せを味わえたかもしれない。

でもそれが叶った時、
Aは好きな人に彼女が出来たって知らされて、失恋した。
その幸せすら味わえなかった。
Aは傷ついただけだ。

ア「れをるちゃんはなんでnqrseのお願いOKしたの?

嘘でもnqrseと付き合えるから?」

れをるちゃんの背中がビクッと跳ねた。
びすくんが慌てて「アンさん…!」と止めに入る。
そんなびすくんの腕をクプラさんが止めた。

ク「びす、黙ってきいとこ。」

び「でも…!」

びすくんの言いたいことはわかる。
ここでれをるちゃんとnqrseだけを責めるのは不平等だ。

だってAも嘘ついてるんだから。

ク「事の発端はこの2人だろ。」

クプラさんの冷たい声。
れをるちゃんは顔を上げて「そうだよ!」と大きな声で言った。

れ「下心で、お願い聞いたらダメなわけ?」

ア「いや、別にお願いを聞くのはいいと思うよ。」

また目から涙を溢れさせるれをるちゃんにアンさんは冷静に首を振った。
アンさんは少しの間を置いてから、

「こんなこと言うのは酷かもしれないけど…」と前置きをしてれをるちゃんを見た。

ア「でもね、れをるちゃん。

多分れをるちゃんは、その「恋愛」が本物ではないことに少なからずイライラしてたんだろ?
nqrseは自分を見てない。って。

それを、nqrseの目の先の人に当たるのは違うくない?
見返りを求めるなら、最初から正々堂々と恋愛しようよ。

れをるちゃんはnqrseに告白すらしてない。

体当りして散ったAとは違う。
そんなあんたに、Aに当たる資格はない。」

れをるちゃんは、俯いてしまった。
僕らも何も言えずに立ちすくんでしまう。
とうとうれをるちゃんは小さく声をこぼして泣き出してしまった。

ア「後でAに謝りに行こう?
二人で話し合いな。」

れ「…うん…」

れをるちゃんはか細く頷く。
周りから安堵の表情が読み取れた。
アンさんは一息つくと、こちら側に振り返る。

ア「あとluzくん。」

luzくんが、俯いたまま固まった。

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あーら@夜行性極めたい(プロフ) - コミュ障のこみゅ@美術部員さん» ありがとうございます!続編も頑張りますねっ! (2017年8月28日 7時) (レス) id: e59c7036a4 (このIDを非表示/違反報告)
コミュ障のこみゅ@美術部員(プロフ) - あ、すいません、誤字ありました。呼は読です。 (2017年8月28日 6時) (レス) id: e6d185f329 (このIDを非表示/違反報告)
コミュ障のこみゅ@美術部員(プロフ) - おお!続編ですか!いつからこれ呼んでたかな‥‥あ、続編も頑張ってください!見に行きますね。 (2017年8月28日 6時) (レス) id: e6d185f329 (このIDを非表示/違反報告)
期限切れ(プロフ) - あーら@夜行性極めたいさん» おぉ!やった!無理しないでいいからね!楽しみに待ってるよ!続編も絶対見るね! (2017年8月27日 23時) (レス) id: 2f6dfeca9e (このIDを非表示/違反報告)
あーら@夜行性極めたい(プロフ) - 期限切れさん» わ、ありがとう!書いてみよっかな…!多分続編になっちゃうけど絶対書くね! (2017年8月27日 22時) (レス) id: e59c7036a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あーら | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年8月9日 7時

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