【挿絵入り】約 束 ノ イ ズ 。#03 【歌い手】

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side→まふまふ

泣いてるれをるちゃんに、その場で固まってしまうluzくん。
Aは詩人さんに引かれてホテルに消えていったしで大変なことになっていた。

ア｢…て、言うか…

なんでnqrseくんとれをるちゃんは付き合うフリなんてしてたのさ？｣

n｢Aに俺のこと諦めて欲しくてれをるにおねがいした。｣

アンさんが苦笑いで聞くと、nqrseくんはサラッと答えた。
アンさんの顔から笑みが消える。

随分身勝手な話だ。
諦めてほしいから嘘をつくなんて。

これでAはnqrseくんに二度嘘をつかれたことになる。

n｢Aは俺のこと好きって言ってくれてるけど、
もうAの気持ちはほとんど俺に向いてないよ。

それで俺が今Aに告白したら、Aはきっと複雑な気持ちのまま俺と付き合う。

後から悩んで、傷つくのはAだ。｣

笑みが消えてもなお、nqrseくんはアンさんの目を見て言った。
アンさんは更に目を鋭く光らせる。
…nqrseくんが、少し怯むような仕草を見せた。

ア｢…nqrseくんの中でのAは昔のAのまま止まってるんだよ。｣

全員が｢は？｣と首を傾げる。
もちろん僕も。

ア｢Aは成長してる。
あんたを探してる間に。
仮に今ここで、Aに告白していたとしても…

Aはちゃんと気持ちを整理させて、1番自分にとって幸せな道を選ぶ。

Aには、その力と権利がある。

それを諦めて、傷つけまいとした行動が逆にAを傷つけた。｣

正論だった。
きっと、Aにはその力がついてるはずだ。
nqrseくんは俯いてしまった。
れをるちゃんは未だ泣き続けている。

ア｢2人とも、Aが最後に何を言おうとしたかわかった？｣

唐突に投げられた質問。
2人だけじゃなくて僕らもあの言葉の続きはわからなかった。

"それに、私なんて＿＿＿＿"

その後の苦虫を噛み潰したような顔の意味も。
なんて、僕も頭を抱えてると、横から何かが動く気配。

灯｢『疑似恋愛すらさせてもらえなかった。』
…じゃないか？｣


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祝！3桁なのにめちゃシリアス…。

3桁記念に何かしたいなぁ…
｢こんなのして欲しい！｣って言うのあったら気軽にリクエストしてくださ((強制終了

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