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9話『輝く赤』(中) ページ34

猫の審判の合図で一斉に出る。

あるショッピングモールがステージになっている。中央が少し高い位置で隅から攻めても真ん中から突っ切っても戦法によっては強くなる。

リトやローラーは隅から塗っていった。

コハク「…私は真ん中を塗ればいいんですね…」

4Kを持ったガールはもう高い場所で相手チームを狙っている。

水色チームは、

レイ「チャージャーは右からだよな基本。おおきな塗り残しを小さくしてから真ん中行く」

ミカ「おけー!」

2人はそう言った後すぐに行動にうつした。

リト「わっ、もうミカちゃん狙ってきてるよ…」

中央エリアを塗っていたローラーがやられるのを見てしまったリトは背筋がムズムズした。

リト「…あ、わかばシューターが真ん中に…やるしかない…今だ!」

リトは左隅からジャンプして中央エリアに乗り込む。
中央エリアまで登ろうとしている最中のレイはリトの事に気が付いていない。

体を滑らせ華麗にわかばシューターの攻撃を避けた後わかばを倒すリト。
レイはバトル中に配布されるブレスレットで、わかばが倒されたのに気がついた。

レイ「わかばって確かこの上…」

レイは上を見上げた瞬間、リトが素早くこっちに向かってきていた。

リト「レイくん!このバトルは勝たせてもらうよー!」

レイ「ミ、ミカ!狙えるか!」

レイは足場を塗って倒されるのを防ぎながら上にいるミカを横目で見る。
ミカは4Kスコープとチャージャー対決を試みていた。

レイ「くそっ…俺しか無理か…」

レイはスピナーで応戦するが、生憎射程がリトの体まで届かない。

リトが避ける。リトが愛用するブキは避けた後の射撃がより1点に集中してうつことができる。

リト「もらった…!」

でもレイは横に避ける。スピナーを持っている時はヒト速(ヒト状態で歩く速度が早くなるギア)を積んでいるため、避けることが簡単になる。

レイ「それはこっちのセリフだ!」

レイとリトとの距離が短くなり、レイのスピナーの射程範囲内に入る。

リト「負けてたまるか…!」

リトもすぐレイにインクを当てる。

両者とも同時に倒されてしまった。いわゆる相打ちというものである。

レイはリスポーン地点から出てきた時、ふと違和感を覚えた。

レイ「…リトの目、なんか変な色だったような気がする」

そう思ってはいたものの

レイ「いや、気の所為だ。俺の目にゴミが入ってたんだろ。」

気合いを入れ直したレイは再び中央エリアへ走っていった。

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作者名:こっこ@amuse | 作成日時:2019年6月17日 7時

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