後日談2-1 ページ25
肌に張り付くような暑さが漂うある日の昼過ぎ
探偵社で請け負った少し大きい仕事が無事に終了したらしい
そこで、私から何か差し入れでもしようかと思い、今日はその材料の購入に出かけていた
『少し張り切りすぎたかしら……』
肩にかけている買い物用のエコバッグを持ち直す
この猛暑日にこの重い荷物を持って家まで歩いて帰っている
ついこの間まで異能空間に引きこもっていた私には少しキツい運動である
運動不足解消にはもってこいかもしれないが如何せん暑すぎる
熱中症とか脱水症状が心配になってくる程の暑さだ
少し買いすぎたかな、と思いながら帰り道を歩いていた
頬を伝った汗がアスファルトに落ちて消えていく
まずいな……少し頭が痛くなってきた
若干フラフラしている気もする
何処かで1回休んで行こうかしら
近くにカフェあったっけ……とか考えながら歩いている時、視界が大きく回った
「っと、あぶねえ」
『っあ』
気がついた時には"彼"の腕の中に抱えられていた
肩にかけていたエコバッグは肩から落ちて地面に落ちるすれすれのところで"彼"にキャッチされていた
聞き覚えのあるその声は、前世でよく聞いた声だった
「お前ふらついてたけど大丈夫か?」
思わず軽く目を見開いた
私を気遣う様に覗き込んだ彼は紛れもなく
ポートマフィア五大幹部が一翼
中原中也だった
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朱音(プロフ) - 雪月さんありがとうございます!ひぇ……好きだなんて……!!めっちゃ嬉しいです更新頑張ります! (2020年11月9日 7時) (レス) id: 7033fb4795 (このIDを非表示/違反報告)
雪月 - メッチャ面白いですね!好きです…!更新待ってます! (2020年11月8日 23時) (レス) id: 75d6b88503 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱音 | 作成日時:2020年10月17日 18時