後日談1-3 ページ23
皆があまりにも驚きすぎていて、数秒その空間の時間が止まったように感じた
『……ふっ……あははははっ!皆固まりすぎ!ふはっうふふふふっ』
皆の固まりっぷりに思わず笑いが込み上げた
敦「いやいやいや!?それ笑い事なんですか!?」
敦君が焦った様子でキレキレのツッコミを入れる
やばい笑いすぎて涙出てきた
『はー笑った笑った……大丈夫よ、よっぽど滅茶苦茶なことしない限りはね』
そう言うと皆あからさまにほっと息をついた
その様子に思わずふっと笑ってしまった
ところで私が笑ったのがそんなに衝撃的だったのか、治が固まったまま戻ってこないのだけど……
『おーい、治?戻ってこーい』
何回か目の前でひらひらと手を振る
太「姉さんがこんなに笑ってるの初めて見た……」
治が何回かパチパチと瞬きをして呟いた
失礼な私だってちゃんと笑う……………いや待って、ここまで盛大に笑ったのは今世初な気がするわ
うん、そうだね。私昔は殆ど感情出さない子だったものね
『そういえばそうかもね……まあとりあえず話戻すわよ?』
え、という声が聞こえた気がするが話が進まなくなるから無視して話を進める
『私は"管理人"じゃないから私が他の世界を消すなんてことは出来ないし、逆もまた然り
私の異能で出来るのは見守る事だけ。だから私は"傍観者"なの
ここまではわかったかしら?』
皆を見ると、真剣な表情に戻っていた
『私が直接関わっていいのは世界のあるべき姿から外れている世界のみ
その世界も外れすぎていたら消滅してしまいかねないから関わってはダメ
つまり、私が此処に帰って来る為にはこの世界がほんのわずかでもあるべき姿から外れている証拠を探す必要があったの
で、その時に証拠となるのがこの"白紙の文学書"よ』
異能を発動させて、自分の異能空間から1冊の本を取り出した
皆は突然出てきた本に驚く、というよりは、その本の名前に驚いている様だ
『私の異能は無限に存在する数多の世界の書物を取り出すもの。異能空間に移動すればその全てを見ることも出来るわ
そしてそれは実際のものと寸分も違わない。
でもその中で唯一現実と違う役割を持つのがこの"白紙の文学書"よ。
この本には世界と世界を繋げる他に、世界の記録が記されているのだけれど、ある程度世界のあるべき姿から外れると文字の色が変わるのよ。
ほら、こんな風に』
私は手に持っている本を開いて、皆に見せた
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見にくかったらすみません!!
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朱音(プロフ) - 雪月さんありがとうございます!ひぇ……好きだなんて……!!めっちゃ嬉しいです更新頑張ります! (2020年11月9日 7時) (レス) id: 7033fb4795 (このIDを非表示/違反報告)
雪月 - メッチャ面白いですね!好きです…!更新待ってます! (2020年11月8日 23時) (レス) id: 75d6b88503 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱音 | 作成日時:2020年10月17日 18時