たいりつ3 ページ20
後輩Aちゃんは私たちの事をじっと見、口を開いた。
「……まず、占ツクのそのアニメ関連で流行っているという、嫌われ小説とかなんとか……。一体誰が騒いでいるんですか?批判している人ですか?そもそも__」
「えっ?ちょ、ちょっと待って!」
私たちの思考は、占ツクからは逸れていた。てっきり後輩Aちゃんの「意見」とは、この授業の事かと思っていた。
しかし後輩Aちゃんの語りだした話は、思い切り「占ツク」という単語が入っている。
「……どういうことかな?意見って、占ツクの話?後輩Aちゃん、占ツクのこと、知っているの?」
女子Bちゃんが、興味深そうに身を乗り出し言った。後輩Aちゃんはそんな女子Bちゃんを冷ややかな目線で弾いた。睨まれたように思えたか、女子Bちゃんは気まずそうに腰を下ろす。
「占ツク、私知ってます。読者です」
後輩Aちゃんの返答。しかし私は、何故彼女がこんなに冷淡までの態度に豹変したか、理解できずにいる。
「……批判とか、所詮荒らしじゃないですか。楽しんでる人や一生懸命作品を作り上げた作者さんの場で空気が読めない人がおかしいんです。
嫌な人は見なければいいじゃないですか。何でわざわざ見て批判するんですか?先輩方の話は理解できません。嫌われ作品とかなんとか、それが好きな人の気持ちを踏みにじって、何が楽しいんですか?」
「……」
後輩Aちゃんの一気な言い切り。女子Bちゃんは、かなり不快そうに、何か言いたげにしていた。私も嫌な気持ちだった。
しん、としてしまった場。私は慌てて、こう言った。
「批判は荒らしじゃないよ。例えば、死ね、とかそういうコメントは荒らしに入るけど……。
タイトルだけでその作品が自分に合うかどうかなんて判断出来ないんだし、実際に見てみて問題があって批判的な意見を残すのは悪いことではないと思うよ……?それに」
息を吸い、続ける。
「嫌われ作品とか、全てが悪いとは私は思わないよ。だけどその中の多くが、原作のキャラを侮辱するような設定を付け加えたり配慮に欠けているから、嫌だなあって感じた人が正直な感想を言っているに過ぎないと思うよ」
後輩Aちゃんは何か言いたそうにしていたが、丁度チャイムの音が会話をかき消してきてしまった。
私は女子Bちゃんと顔を見合わせた。
お互い、戸惑った表情だ。
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シリウス(プロフ) - よし、更新来た!後輩A、先輩の個人情報を掲示板に載せるとか…下手したら自分も特定されるかもしれないのに…こいつはネットやるべきじゃない(確信) (2017年2月16日 19時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 冥界の管理人/風亜さん» あんなんが葉っぱに溢れ返ったら…どうなるか想像したくないですね… (2017年2月16日 0時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の管理人/風亜(プロフ) - シリウスさん» この話では、無法地帯なフリー掲示板に無秩序なスレが立ってしまって、手に負えない状態なようです……こんなことが起きなければいいなあと思っています……(ノД`) (2017年2月16日 0時) (レス) id: bb8e6c546c (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 信者がいるから嫌われるのにね…後輩A最悪です…あと、本物の晒しスレは暴言ダメだけどね。 (2017年2月15日 23時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
Rihu(プロフ) - 後輩Aをに(サッカーで培った)蹴りでもかましてやりたいです(((((( (2017年2月15日 20時) (レス) id: 69d8711b64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風亜/冥界の管理人 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huua/
作成日時:2014年4月6日 19時