占ツクに宗教が出来上がったらしい(解体)

そのころ１１ ページ21

【視点:作者A】

　＿＿ただでさえ、占ツクが酷い時期に突入しているのに。

最近は「占ツク全体」が原因で荒れている。しかしこの夜は久々に＿＿「たった一人の作者」が、渦を巻き起こしていた。

言うまでも無い、てんしが。

てんしはどうやら昨日、ホムペを作成したようだ。そしてそれがじわじわと騒がれ始め、現在、爆発。私がその存在に気付いたのも、ついさっきのこと。

その内容は、まず、ホムペブームについてから始まる。


　＿＿『同じような内容のホムペばっかり増やすのをやめてください。元々自分のホムペが発端。どうしてそれを真似するんですか』

　
そして、ここからはてんし自身のための訴えかけ。


　＿＿『こんなに現状が悪いのは、誰のせいなんですか？……私のせいなんですか？私が作ったホムペに、批判や荒らしが来ます。評価機能は停止しました。私の勝手ですよね？評価機能を消したことすらも批判されます。なんなんですか？私の味方をしてくれる人たちにも危害を加えて、酷いです。』


ぎっしりと詰まったそのホムペ。どんどん感情的な文章になっているも、どこまでも字は無機質なデジタル文字だ。それが、何故か怖くなった。


＿＿『私の味方をしてくれる人たちは、私への批判は、私への嫉妬が原因なんだって、言います。もしそれがほんとなら……。……ほんっとうに、やめてくれませんか！？
　
それから、占ツク外で私の批判をしている人がいるのも知ってます。あんなスレッドを作って、人気作者の批判を書いて、何が楽しいんですか！？

こっちは気分悪いです。前書いた小説もパクリがどうのって騒がれやむなく消して、その後作ったアドバイス作品も批判されて。低評価とかやめてください！！本当に傷つくんです！！なんで人の気持ちがわからないんですか！？自分がされて嫌だって、思わないんですか？

私はほんとに、傷つきました。

もう、占ツクをやめます』

　
……その文章を読みきったとき、私は唖然としていた。それから徐々に、嫌な気分になってきた。

改めて、私はてんしが大嫌いだ。

なにも分かっていない。こいつは、本当になにも分かっていない……。

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