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Log430 ページ17

そう思われても仕方がないほどに、シロエというプレイヤーはギルドと云うものに距離を置いたゲーム人生を長い間送ってきたのである。

それは私もだ。


カンダ河に掛かる白い月を見上げたあの夜があけて。

シロエは、まだ朝靄がただようアキバの街にアカツキと直継と私を連れ出した。


夏の気配の強まる夜明けの日差しと早くも鳴き始めたセミ声の中、切り出し方に散々悩んでいたシロエが選んだのは


シロエ「新しくギルドを作る。
入ってくれないか。」


という何の変哲もない言葉だった。


全く…もっと気の利いた言い回しを考えれば良かったのにと思ったが既に言ってしまっては取り返しがつかない。

だが、二人は二つ返事で入隊を引き受けたのである。

直継「――なんだ、シロはやっとその気になったのかよ。
俺ぁこのままギルドタグのないギルドとしておパンツ教を布教して行かなきゃならないのかと思ったぞ。」

アカツキ「――主君の行くところについて行くのが忍びだ。
主君は主君らしく下知すればいいのだ。」


すでに誘った私と班長と合わせて、シロエのギルド〈記録の地平線(ログ・ホライズン)〉にはこうして5人の仲間が集まったのである。

人数から云えば〈記録の地平線(ログ・ホライズン)〉と云うよりは〈記録の最底辺〉と云うべき弱小ギルドは、こうしてアキバの街にてささやかな船出を迎えた。

★☆★
2019/11/13

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設定タグ:ログ・ホライズン , エルダー・テイル   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:豆乳ココア | 作成日時:2019年11月9日 1時

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