空色ふうふ【そらる】 (ページ6)

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＊風邪ページ6

「しろまんさんんん」

ぐすん、とまふくんが私に泣きながら連絡してきた。

聞いたところ、そらるが熱を出し、意識が朦朧としているためそらるの出演をキャンセルするため迎えに来て、病院に連れて行ってほしいと言う事だった。

慌てて準備をして、車を回した。

「バカ！」

とりあえずふらふらしてるそらるをまふくんたちに助けてもらって車に乗せる。

「…ごめ、ん、A」

「そんなことより、さっさと治してまふくんたちに謝ること。そらるだって悔しいでしょ？」

おでこに手を伸ばすの、とても熱くて。

とりあえず病院に、と思ったものの、予約が明日の午後からしか空いてなく、この具合の悪いそらるを長時間待たせるのも悪いので予約だけして、帰宅した。

ベッドに寝かせて頭に冷えピタ、頭の下に氷枕(名前忘れた)を置いて熱を測る。

「あっつ、なんでこれで…ばか」

なんでいってくれなかったのと思いつつ、汗をかいた彼方の服を変える。

「ん…」

「大丈夫？彼方」

ん、と苦しそうな彼方。大丈夫、だよ。とおまじないの意味も込めて冷えピタの上からキスをする。

「おやすみ。ゆっくり休んで」

とりあえず洗濯して、スポーツ飲料でも買ってこようと立ち上がると腕をひかれて。

「眠るまでここにいるから」

少し汗ばんだ髪を掻き揚げ、持っていたヘアゴムで前髪を纏める。可愛くなってるけど、冷えピタ貼ったりするのに楽だからこうさせてもらう。

手を握って髪を撫でると、すぐに寝てしまった。

余りにもしっかり手が握られていたので焦ったけど、なんとか外して洗濯機を回して、車で買い物に行った。

スポーツ飲料と風邪薬を購入してすぐ帰った。

彼方の様子を見ると、冷えピタと氷枕が温くなっていたので変えた。

早く治してね、と思いつつ、どうしても心配で寝ずに看病した。