42 楽屋で ページ42
「母さん、天祥院くんって…」
「やっぱり？私もそう思ってたのよ」
なんの話をしてるんだろう。
今私たちは天祥院英智に案内されてUNDEADとKnightsの楽屋前に来ている。
「じゃあ僕はこれで。Aちゃん、また後で」
『はい！』
そうだ、忘れていた。昨日の返事をしなければいけないんだ。凛月兄に言うなら今しかない。
トントントン、ドアをノックした。
『こんにちは、朔間です。少しお時間よろしいでしょうか…？』
するとドアが勢いよく開いた。それと同時に「ちょっ朔間さん！？」という羽風先輩の声が聞こえた気がした。
「…A、どうしたんじゃ？」
出てきたのは零兄。ライブが終わってすぐだからか疲れているように見える。
「零〜！お疲れ様！！感動しちゃったわ！！」
「父さんも感動したぞ！…凛月もいるのか？」
驚いたように両親を見る零兄。少し微笑むと私たちを楽屋の中に入れてくれた。中にはKnightsとUNDEADのメンバーが揃っていた。
『…お邪魔します』
1番に近づいてきたのは凛月兄。
「父さん、母さん、A。俺達のライブ、どうだった？」
「最高に良かったわ…！」
「カッコよかったぞ。…学院で上手くやれているようだな、凛月、零」
『楽しかったよ、今日はありがとう…お兄ちゃん』
本当に楽しかった。まだドキドキしてる。
『ねぇ凛月兄…話があるの。少しいいかな？』
「ん？どうしたの」
…ここで話そうかな。
『…ほかのメンバーの人たちも聞いてくださると嬉しいです』
楽屋が静かになる。そして視線が私に集まった。
天祥院先輩に頼まれて普通科代表になること、アイドル科であんず先輩のお手伝いをすること、零兄に話した時のように話した。
「その感じじゃ兄者は止めなかったんだ？」
1番に反応したのは凛月兄。
『許可をもらいに行ったわけじゃないから』
「ねぇ朔間の妹、それって仮にもプロデューサーになるってことなの？」
プロデューサー…それは分からない。どっちかというと雑用の方が近い気がする。
『…どうでしょう。それは天祥院先輩に聞かないと分からない…です』
「ねぇねぇ、その普通科の子が来るって女の子？」
『同じ人数の男子も女子が来るみたいです』
女の子がいいな〜と言い始める先輩。さぁ誰が来るかは分からない。
『…じゃあそろそろ私行きますね』
「A、もう帰るの？」
『用事だよ。じゃあね』
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冬乃(プロフ) - よっ！ (2018年8月30日 18時) (
レス) id: db15aabe3a (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 面白い作品で好きです！あと、12話で英智さんのあだ名がエッちゃんじゃなくてセッちゃんになってますよ? (2018年8月19日 21時) (レス) id: 23ae3ada38 (このIDを非表示/違反報告)
リーリエ - とっても面白いです！続き楽しみにしてます♪ (2018年8月15日 17時) (レス) id: e54f7d496b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごあめ | 作成日時：2018年8月2日 0時
