25 保健室で ページ25
＿アイドル科
『あの…一体どこへ？』
「保健室ですよ。さっき言ったでしょ？」
話聞いてました？と言われてしまった。
「顔色が悪かったのは本当のことです。あとは話したいこともあるので。…行きますよ」
『はい』
連れてこられたのは確かにアイドル科の保健室。入ると佐賀美陣…佐賀美先生がいた。たぶん半年ぶり。
「お？あきやんじゃん珍し〜！ん？と…え、A…？」
『はい、お久しぶりです。佐賀美先生』
「…え、お前本当にAなんだよな？あの朔間兄弟の…」
どうやら信じられないらしい。まじまじと観察されている。
「陣、失礼ですよ。この子は朔…Aです。」
「うわぁ…人って半年で変わるもんなんだな…」
あぁそうか。私がこうなってから会うのはこれが初めてだ。
「なんかあれだな、弓弦と去年の零と混ぜた感じがする」
それは褒められているのだろうか。椚先生を見ると何故か納得したような表情。
『あの。椚先生、話って…』
「あぁそうでしたね。陣、あなたも聞いておいてください」
はいはい、と面倒くさそうに返事をする佐賀美先生。
「話というのは＿＿」
長くなるのでカット。簡単にまとめると…
隠しても無駄
…ということらしい。
「貴女は今の仲間に去年までのこと、兄のことを全て隠し通そうとでもするつもりだったんですか？」
『…』
それは分からない。いつかはバレる、と心の中では分かっていたはず。けどこんなに早くなるとは思ってもいなかった。
「さっきのことだって…私がいなかったら貴女どうしてたんです」
『…』
言葉も出ない。
「あの先生、どうやら朔間くんを知っているようですし…これからも色々言われるかもしれません」
『そう…かもしれませんね』
『兄のことも…過去のこともそのうち話そうと思っています。幸い、同じ中学の人はこの学院にいないので』
椚先生はやれやれ、とでも言いそうな表情だ。
「…とりあえず話は以上です。A、しばらくここで休んでいきなさい」
そう言うと椚先生は出ていってしまった。休むって…
「ん？具合でも悪いのか？」
『顔色が悪かったみたいで…』
本当かは分からないけど。
「ふーん、じゃあそこで休んどけ」
『あ、ありがとうございます』
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冬乃(プロフ) - よっ！ (2018年8月30日 18時) (
レス) id: db15aabe3a (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 面白い作品で好きです！あと、12話で英智さんのあだ名がエッちゃんじゃなくてセッちゃんになってますよ? (2018年8月19日 21時) (レス) id: 23ae3ada38 (このIDを非表示/違反報告)
リーリエ - とっても面白いです！続き楽しみにしてます♪ (2018年8月15日 17時) (レス) id: e54f7d496b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごあめ | 作成日時：2018年8月2日 0時
