検索窓
今日:12 hit、昨日:34 hit、合計:147,721 hit

19 私は認めない ページ19

「え!?UNDEADの大神晃牙くん?!え、知り合い?」


そうだ、ルナがいるんだ。ここでお兄ちゃんの後輩とは言えない。


『…大神先輩ってその…朔間さんと同じユニットの人だったんですね。』

「そうそう!大神晃牙くんは朔間零くんと同じユニット!って知らなかったの!?有名だよ!?」

『う、うん。アイドルのことは詳しくないから…』


大神先輩がキョトンとした顔でこっちを見ている。お願いだから察してください。目で訴えかける。


「もしかしてお前…」

『あ…あのねルナ、先輩はお兄ちゃんの中学時代の後輩…なの。…ね?先輩!』

「お、おう…」


もうこれしか方法が思いつかなかったんです。後で事情は話すんで…お願いだから今は私に合わせて下さい。


「とりあえず…元気そうでよかったよ」


本当に小さな声だったが聞こえたその言葉。

なんだろう、心臓の音がうるさい。


『昨日は…本当にありがとうございました』

「えっA、大神先輩となにかあったの!?」

『…内緒。では先輩、お先に失礼しますね』

「おう」


私たちは先輩に軽く会釈をして学校へ向かった。


「大神晃牙くん、イケメンだったね〜!流石アイドル科って感じ!」

『…そうだね』

「しかも声も良かったし!好きになりそう!!あんな彼氏欲しいな〜」

『…うん』


さっきからずっとうるさい心臓の音。顔が熱い。…変なところとかなかったよね。


「あれ?A…顔真っ赤じゃん?どうしたの?」


『暑い…からだと思う』

「日傘さしてるのに?」

『…うん』


あぁ、この感じ。そっか。本で読んだ事ある。

この気持ちがなにか、私は知っている。




でも違う。そんなはずない。

私は絶対…認めない。



「…A?本当に大丈夫?」


ルナが心配そうにこちらを見てる。


『うん、大丈夫だよ。早く行こ』

「あれ、気のせい…?」


演じろ。

そう自分に言い聞かせる。

笑えばみんなの中の「A」になれる。美人な優等生の朔間Aに。



『そう言えば今日…小テストだよね』

「え!忘れてた!A!範囲教えて!」

『…はいはい。』

20 朝会で→←18 どうしてそうなるの



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
219人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 朔間兄弟 , 大神晃牙   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

冬乃(プロフ) - よっ! (2018年8月30日 18時) (レス) id: db15aabe3a (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 面白い作品で好きです!あと、12話で英智さんのあだ名がエッちゃんじゃなくてセッちゃんになってますよ? (2018年8月19日 21時) (レス) id: 23ae3ada38 (このIDを非表示/違反報告)
リーリエ - とっても面白いです!続き楽しみにしてます♪ (2018年8月15日 17時) (レス) id: e54f7d496b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りんごあめ | 作成日時:2018年8月2日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。