【あんスタ】吸血鬼の妹は狼に恋をする

18 どうしてそうなるの ページ18

「ねぇA！明日ってあいてる？」

『明日？ごめん、用事あるんだよね…えっと、どうしたの？』


明日は零兄と凛月兄のライブの日だ。


「そっか〜。明日ね、アイドル科でUNDEADとKnightsっていうユニットのライブがあるの！それでAと一緒に行きたいなーって！」


あぁ、なんとなくそんな気はしていた。


『…ライブかぁ。行けなくて残念、また今度誘ってほしいな』

「もちろん！夢ノ咲の生徒は無料で見れちゃうから！いつでも行けちゃうしね！ライブも定期的にやってるみたいだし…！」


そうだ忘れてた、夢ノ咲の生徒は無料で見れるんだ。これ絶対誰かと会うやつ。

もし親に上の子2人が出てるんです〜！朔間って言うんですけど〜とでも言われたら私は終わる。


『その…誰が好きなの？』

「みんな大好きっ！皆すっごくイケメンなの！そう言えばKnightsとUNDEADに朔間って言う人がいるんだけど知ってる？」


聞かなきゃ良かった。なんて後悔してももう遅い。


『私はあんまり詳しくないんだけど…いるみたい…だね。親が言ってた。』


「名前は朔間零くんと朔間凛月くん！2人は兄弟なんだよ！あ、Aにもお兄さんいるよね？」

『う、うん。けど零さんと凛月さんみたいにカッコよくは無いよ…？』



待って、やばいよ。これは最終的にバレるやつでは…



「えー！Aのお兄さん絶対かっこいいって！今度会わせてよ！！」

『え、え〜。お兄ちゃん達、ずっと忙しいから…難しいかも…。』

「じゃあさ！写真とかないの？？」


写真か…そういえば1枚もなかったはず。そもそも私の写真フォルダ自体、写真はほとんどない。

というかルナはどんだけ私の兄を見たいのだろうか。こっちは隠すのに必死だ。


『写真…無いかな…』

「えー残念！けど絶対会わせてよね！お兄さんかっこいいだろうし、アイドル科にスカウトするんだから！」


ウキウキしているルナ。きっとこんな人なんだろうな…と1人でブツブツ言っている。きっと兄に会ったら驚いて倒れてしまうのではないだろうか。








「…ん？あ、Aじゃねーか。」




え？え？？


なんて最悪なタイミング。確かにここは学院の近く、会っても可笑しくはない。





『お、大神先輩…』

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