【あんスタ】吸血鬼の妹は狼に恋をする

38《変わろうって》 ページ38

私には2つ上と3つ上の兄がいる。



3つ上の兄は海外を飛び回っており

家にいることは少なかった。



2つ上の兄は幼なじみといつも一緒。

家に帰ってもすぐ幼なじみの元へ。


両親は今海外で仕事をしている。

だから家にいない。



家にはいつも私しかいなかった。



けどこれは仕方がないことだって

分かってた。





なのに




私は家族の期待を裏切った。


親は私をいい子に育ててくれた。

兄も私を大切にしてくれた。



なのに私はそれを忘れ、好き勝手にしていた。



中学の時に周りから愛情を注がれていないと、

可哀想な子だと言われ続けていた。



悔しかった、悲しかった。


なのにどうすることも出来なかった。



そんな自分が嫌で嫌で仕方が無かった。



高校を決める時に私は少しでも兄に

近づきたくて同じ学院に決めた。



みんなが求める理想の優等生になろうって


過去の自分を捨てようって。


中学を卒業したら変わろうって思った。



けど変われなかった。

こんなの変わったって言えない。



「理想の優等生」を精一杯演じて

周りを騙しているだけだ。









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変わるって難しい。

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