46.魔法使いユニットさん ページ47
そう、部屋の中にいたのはSwitchのメンバーである2人。
五奇人、逆先夏目。
1年、春川宙。
そうしてここは、夏目君の秘密の部屋で。
『……“あいつ”はいないみたいだね』
辺りを見渡すけれど、1人だけ見当たらない。
あの1年前の革命の際、深く関わったあいつが。
と、そこまで考えていると声が掛かった。
宙「お姉ぇさん誰なんだなー??」
『あ、ゴメンねいきなり。私はセリエって言うの。あんずちゃんの補助的な事をしてるんだ、だから今日はSwitchに来たんだよ〜よろしくね』
私がここに来た理由、それはSwitchの衣装直しをする為に衣装を取りに来たのだ。
ちなみにあんずちゃんはfineの方に今日もかかっている。
だから手が空いている私が来た次第である。
夏「…何デここに来たノ……?」
『……夏目君』
唐突に、それまで黙っていた夏目君が声を上げた。
でも、とても弱々しいそんな声で。
怒ってはいない。けれど困ったような、泣きそうなようなそんな表情をしていて。
ーーーどうして、僕らは何もしてないの二
最後に見た時の表情とかぶって見えた。
あぁ、やっぱりあの時ちゃんと夏目君と話すべきだったんだ。
まだ彼は当時1年生だったというのに……
これがまさに、後悔先に立たずだな。
でも、私は向き合うと決めたんだ。だから
『夏目君に会いに来たんだよ』
今度は逃げることなく、臆すことなく、彼をまっすぐに見た。
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作者名:松並ゆの | 作成日時:2018年4月11日 19時