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32.優しい仮面さん ページ33

日「セリエ、あなたもそろそろ自分を赦したらどうですか?」


あんずちゃんに差し出されたハンカチにて、涙を拭っていた私に渉はそう言ってきた。



自分を赦す、か……



『私はまだ、自分を赦せないよ。終わってないもの、まだ何も』


私も彼らもまだ、1年前に囚われたままなのだ。


だから私はそれを断ち切るためにここにいる。


逃げても変わらないから。


そしたらもう、前に進むしかないじゃないか。



『私は貴方達に、傷付けてしまった人達にちゃんと会って話をしたいの』



まだ面と向かってどうするとか分からない。けど、これだけは言えること。




だからーーー



『謝ったところで何も変わらないけれど、それでも……渉、ごめんなさい』



そう私は彼に向かって頭を下げた。




日「……やはりあなたは昔と何も変わらず、優しいままですねぇ」




渉はそう言って優しく私の頭を撫でて。







日「さて、では行きましょうか。今の私の仲間のところへ!よろしければ、セリエも私と共に歌いましょう!」




そう言って目の前の扉を開けた。









ーーーさぁ、A!私と共に歌いましょう!







いつかの、明るくて眩しい光のような笑顔で、彼は似たようなことを言った。







……あぁ、やっぱり彼もまた何も変わってなかった。優しいままだった。









✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄



うん。迷走なうです。

文章おかしくなってきた……

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作者名:松並ゆの | 作成日時:2018年4月11日 19時

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