19.Knightsの彼は ページ20
『ちょっと瀬名君、痛いんだけど!』
瀬「……」
無視かよ!瀬名君酷くない!?そりゃ昨日あった時、撒いちゃったのはよくないと思うけど、無視までしなくていいじゃんか!
て、いうか。
『ねぇ、どこいってるの』
瀬「Knightsの練習部屋」
やっと話してくれた瀬名君はそう言った。
Knightsの練習部屋……?
待って。Knightsには“彼”がいる。
ーーー何でこんな事したの……
私を恨んでるであろう、“彼”が。
『待って瀬名君。Knightsの所には行きたくない!!』
私はできる限りの力を込めて、瀬名君を引き止める。
瀬「……大丈夫、今日は『王様』しかいないから。アイツはいないよ」
『あ…』
私の心を汲み取ったかのように、瀬名君はそう言って。
そうして気づけば、既にKnightsの練習部屋である、スタジオの前に付いていた。
……1年ぶりに、見た…。
瀬「入るよ〜王様いるの?」
瀬名君は未だに私の腕を掴んだまま、中へと入っていく。
?「お、セナ!どこいってたんだー?」
『ッ!!』
中には瀬名君の言った通り、彼1人だけのようで。
?「え?………セ、リエ……?」
そう呟いたのは、私の元作曲仲間であり、そして1年前に壊れてしまったーーー私が間接的に壊してしまった、Knightsのリーダー月永レオだった。
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作者名:松並ゆの | 作成日時:2018年4月11日 19時