272.私と赤目の兄弟と ページ40
『え、』
声がした。
だから声のした方を振り返った。そこにいたのはｰｰｰ
『凛月、君……』
目の前の赤目の彼の弟だった。
私はとっさに零さんから離れて、彼に近寄ろうとした。だけど、
凛｢やっぱあの歌は兄者に捧げた歌だったんだ。
よかったね、想いが伝わって。俺邪魔みたいだから帰るね｣
『え、凛月君!?待って!!』
早口にそう言い切ると、凛月君はその場から去っていってしまって。
私はｰｰｰ
『ｯ!零さん、ありがと!また後で話しましょう!』
それだけ声をかけて、逃げた彼のあとを追いかけていった。
だって、凛月君のあの言い方、絶対零さんとの事を誤解しているから。
まぁ確かに、懐かしくてついつい抱き着いちゃった私も問題有りだけど。
でも。
……凛月君に誤解されたまま、いたくない。
とにかく凛月君の事しか頭に入っていなくて、後ろで零さんが呟いていた事なんて私は知らない。
零｢凛月を頼んだぞ、A｣
273.貴方だけしか見えない→←271.人気のない校舎のお話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 689人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
日和 - 最後まで読みました！もうすっごい素敵でした！番外編も読みたいです！待ってます！ (2020年2月4日 9時) (
レス) id: 972516cad5 (このIDを非表示/違反報告)
松並ゆの(プロフ) - 日和さん» ありがとです！物語ももうクライマックス、最後までお楽しみ下さい♪ (2020年1月29日 18時) (レス) id: c69e9f8b84 (このIDを非表示/違反報告)
日和 - すごく面白いです！続きがとても楽しみです！ (2020年1月29日 14時) (レス) id: 972516cad5 (このIDを非表示/違反報告)
松並ゆの(プロフ) - 白雪さん» コメントありがとです!時間はかかりますが、ちゃんと更新しますのでもう少しお待ちください…♪ (2019年11月6日 22時) (レス) id: 5fc703e917 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2019年11月5日 0時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：松並ゆの | 作成日時：2019年3月8日 23時
