233.片言メールの招待で ページ1
ある時、私に1通のメールが入った。
【しゅげいぶ、いしょう、できた。とりにくるといい】
『片言かよ』
思わず突っ込んでしまう私。
そのせいで一緒にいた友達に不審がられてしまったけれど。
あ、ちなみに今は6限目が終わったばっか。後はホームルーム受けて放課後だよ。
だから授業中にケータイ使ってる訳では無いよ!私はいい子だからね!←
まぁ私はいい子でも、このメールの送信相手はそうじゃないだろうけど。
ていうか、何故に手芸部で衣装を作っていた本人じゃなくて、現代進化に付いていけてない人がメールしてくるのか、そこが不思議でならんのだけれど!
まぁとりあえず、
『了解、と』
私はメールの差出人である、朔間零にそう送るのだった。
ｰｰｰそうして今、私は手芸部部室前にいる。
『すぅーはぁー…………よし、行くか!
しっつれいしまーす!!!』
久しぶりにセリエの常套句である言葉を言いながら、思い切り扉を開け、中へと入る私。
それはもう、勢いよく開けたよ!何かメキッとか聞こえた気がしたけど、気のせいだね!←
影｢うわぁ!?……て、何やセリエちゃんか……ビックリしたわぁ｣
斎｢相も変わらずうるさいのだよ!!もう少し静かに入ってきたまえ!｣
『あは〜ごめんねぇ』
影｢………お師さん、セリエちゃん絶対悪いと思ってへんよ｣
………ちょっとそこ!余計な事言うなし!
とまぁ、これ以上何か言えば口喧嘩になっちゃうだろうし、さっさと要件を済まそうじゃないか。
『斎宮、今日零さんから衣装が出来たっていうメールが届いたんだけど』
そう言いながら、送られてきたカタコトメールを見せる。あ、ついでに渉からも仮面できたって来てたからそれも見せる。
こっちのメールは装飾ヤバすぎるけど。
斎｢何なのだよ、このどちらも読みづらいメールは…｣
あぁ、やっぱそう思うよね。
『で、どうなの?できたの、衣装は』
斎｢ふんっ!誰に言ってるのだね!もちろん出来たに決まっているだろう!
けれど、何故零が知っているのかが疑問だが…｣
『まぁそこはあの人だからってしか言えないねぇ』
頭に浮かぶのは、ニヤリと含み笑いをする零さんの顔で。
斎｢……ついてきたまえ｣
斎宮のそんな声が聞こえて、浮かんだそれを払拭するかのように頭を振った。
そうして斎宮の向かった先、それは準備室で。
斎｢中に入るといい｣
その声に合わせ、私は中へと入った。
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日和 - 最後まで読みました！もうすっごい素敵でした！番外編も読みたいです！待ってます！ (2020年2月4日 9時) (
レス) id: 972516cad5 (このIDを非表示/違反報告)
松並ゆの(プロフ) - 日和さん» ありがとです！物語ももうクライマックス、最後までお楽しみ下さい♪ (2020年1月29日 18時) (レス) id: c69e9f8b84 (このIDを非表示/違反報告)
日和 - すごく面白いです！続きがとても楽しみです！ (2020年1月29日 14時) (レス) id: 972516cad5 (このIDを非表示/違反報告)
松並ゆの(プロフ) - 白雪さん» コメントありがとです!時間はかかりますが、ちゃんと更新しますのでもう少しお待ちください…♪ (2019年11月6日 22時) (レス) id: 5fc703e917 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2019年11月5日 0時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松並ゆの | 作成日時：2019年3月8日 23時
