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長かった髪を切って首元が涼しくて未だに慣れない。
髪を伸ばしていたのはあいつが髪が長い方が似合うと言ってくれたから。
ズボンではなくスカートを履くようになったのもあいつがそっちの方が可愛いと言ってくれたから。
『あはは……やっぱり恋愛なんてクソだった』
あいつの言葉で舞い上がっていた私が馬鹿みたい。
涙が頬を伝う。
恋なんてもうしない。
恋で泣くのはこれが最後。
目の前が涙で霞む。
溢れる涙を拭おうと服の袖で拭った瞬間、見ていたはずの景色が変わった。
『……え？』
私はさっきまで青い空の下を歩いていたはずなのに、目の前は真っ暗。
目の前にある固いこれは扉、だろうか。
扉だと思ったものが鈍い音を立て動き始める。
状況の飲め込めない私の目の前に一筋の光が差した。
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年8月3日 13時
