月桂樹の花束を貴方達へ__

13.5輪目 ページ15

__彼は こちら側の人間と思わせるような行動が今回見て取れました… 彼が私以外の刻__｣

『それは 後にわかる事だ』


確信を持つ為に話した事に遮るように返してきた まるでそれを隠すように

『それでだが 用済みの件はどう対応させるか？』

｢…それは そちら側が決めることでしょう 何故私に｣

『理事長直々にAに判断させろとの事だ まさかご命令に背くとでも？』


__若干食い気味なのが気になるが あの方が私にそんな事を任せるなんてありえなかった

話の尻尾を掴むために聞きたくもない声に耳を聴覚の神経を尖らせる


｢…いいえ まさか …そうですね でも そちらにお任せしますよ そちらのやりやすいように｣

『分かった そう伝えておこう 次の報告はいつにな__』

｢次も試合後に連絡しますので それでは 失礼します！｣

勢いに任せ 話と電話を切る


…一番疲れた やはり新庄とは話したくない よく分からない気持ち悪さが背中を這いずり回る

｢おぇ 気持ちわる…｣



吐き気を胸の奥に流し込むために先程開けたペットボトルを取り出し一口飲む

会話中に無意識で噛んでいたのか口の中は水と鉄の味がした

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