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恐怖 ページ20
頬にひんやりとした冷たさを感じて目が覚めた。
嗚呼、何時もと変わんない。
人を殺めるための薬品を作った筈なのに。
作ってる間の記憶はやっぱり無いし。
ユキちゃんに聞いてみよっと。
あー、怠いなー……
異能発動後は何時も通り怠いし、疲れる。
眠いし。
「ユキちゃん、私、どんな風に薬品作ってた?」
「あ、A……」
何処か怯えた風なユキちゃん。
ドアの前で座り込んだまま、ぎこちなくノートを渡してくれた。
《Aの雰囲気がとても怖い》
《集中力が違う?》
《意志が強すぎる》
製法の他にユキちゃんの恐怖が其のまま綴られていた。
「ごめん、A。始めてAの事、一寸だけ怖いって思った。人を殺める異能だって知ったの。本当にごめんね。今までずっと妹みたいな友達だと思ってたんだけど、だけどね……」
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作者名:あおい | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/konchawa/
作成日時:2020年4月29日 0時