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Vol.7 ページ7

しず「それにしてもやったね!A!
二人で、抽選、当たっちゃうなんてね!」

全くだ。
あの時、自分の番号が呼ばれた瞬間、私はまた、少し泣きそうになった。

まあ、人前だし、ライブの時みたく人が騒いでなかった時だったから泣いちゃってるの見られるの嫌だし。

いや、それより。
私、これだけでこの年の運使い果たした気がする。

「今後は嫌な予感しかしないけどね」

しず「ん??」

スタッフさんの後をついて行く私としず。
そして、"そらる様 まふまふ様 うらた様 坂田様"と縦書きされている紙が貼られてある部屋へと着く。

そう、遂に、

楽屋の前へ来たのだ。


スタッフ「どうぞ。」

そう言われて、ドアが開けられた先には、そらまふうらさかの四人が椅子に座って、待ってくれていた。

しず「うわぁ!本物だ!
本物のそらまふうらさかさんだ!」
まふまふ「はいw本物の、そらまふうらさかです!」

やばい。

すごい。

キラキラしてる。
本当に、キラキラしてる。

まふまふ「えっと、10分間というとても短い時間ですが、どうぞよろしくお願いします!」
「「お願いします!」」

しずは、そらまふうらさかの四人ととても楽しそうに話しているが、私はそれどころじゃなかった。

本物が目の前いる。
それだけで、もう嬉しすぎて、なにも出来ない。
言葉も出ない。

うらた「しずさんの隣の方、緊張してる?(笑)
固まってるけど…」
しず「えっ、ってA!?」

もう。死ねる。←

「もう、今日が命日でもいいわ。
うん。天に召されていい」

しず「おい!戻ってこーい!
死んだら、この四人の歌だって聞けなくなるぞー!」

「それは駄目」
坂田「おもろいなぁ(笑)」

「いや、これは心の底から嘘偽りない言葉です」
そらる「真顔でそれ言う?(笑)」

ドクン。

また、あの時みたいな感覚。

「あ、の…そらるさん」
そらる「はい。なんですか?」

「サイン、頂けませんか…!」
そらる「勿論!」

私は色紙とサインペンを差し出す。
それを受け取ってサインを書いてくれるそらるさん。
…そういえば、そらるさんと私、同い年なんだっけ。

そらる「名前、なんていうんですか?」
「え?あ…逢瀬です。
逢瀬、A」

そらる「……え?」

ん?なんかまずいこと言った?

「どうか、しました?」

そらる「あの、逢瀬さん、アナタどこの高校に通ってました?」
「晴明高校ですけど…」

そらる「じゃあ、元カレは!?」

そう言って立ち上がるそらるさん。

「……それは、」
そらる「居たんですか!?」

「居ました…3年目に別れましたけど」


ーー"A"

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凛姫(プロフ) - 世界一初恋みたい……凄く面白いです!(世界一初恋は漫画です) (2020年1月13日 12時) (レス) id: f61474f070 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - 目覚まし時計38個壊したところで、笑いました! とても面白かったです。 更新楽しみにしてます! (2019年11月24日 17時) (レス) id: d0ac5e5cac (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか(プロフ) - ストーリーの内容ものすごく好みです!更新待ってます! (2019年11月12日 17時) (レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
微風(プロフ) - 夢主ちゃんの性格が一瞬で変わったとき思わず吹いてしまいました(笑)頑張ってください!応援してます! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 73e14a1a4b (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - こういう系私好きです!頑張ってください! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 16f9fe16fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チェスト | 作成日時:2019年11月2日 19時

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