Vol.6 ページ6
ライブ当日。
しず「楽しみだね〜!」
「だね」
ホント、しずのくじ運の良さは褒め称えるべきだと
思う。
だって私たちがいる席って、ステージに近く、絶対そらるさんの顔とかが一番見やすい。
自分の推しのペンライトを持って、先程大量に買ったグッズを席の下に置いて。
あとは、そらまふうらさかの四人が出てくるのを待つだけ。
そして、開場から一時間後の今、始まる。
10秒前に、カウントダウンが始まった。
私は、ペンライトを持っている手にぐっ…と力を込めて、周りが大きな声で、カウントダウンをしている様に私も、柄じゃないけど大きな声を出す。
「さん!にー!いち!」
ドンッッ!!
その音と同時に、そらまふうらさかの四人がステージの上に姿を現した。
まふまふ「どうも〜!まふまふです!
今日は皆さん、楽しんでいってくださーい!」
止まない歓声。
そらる「皆さん!こんにちは〜!そらるでーす!
今日は、よろしくお願いしま〜す!」
本物だ。
本物のそらるさんが、今、目の前に、いる。
気づけば私は泣いていた。
しずは、それに気付いて、心配してくれた。
うらた「どーも!うらたで〜す!
今日は、楽しんでいこうぜ〜!!」
マイク越しに聞こえてくる声。
坂田「どもども、坂田でーす!
皆んな、今日は楽しんでいってな〜!」
溜まっていたストレスが、全部スゥッと、なくなっていく気がして、すごく嬉しく感じた。
まふまふ「それでは聞いてください。ーーーー
ーー」
こうして数時間に亘るライブは終わり、アンコールの曲も終わった。…だが、そこにいるファンには、もう一度だけ四人に会える権利が与えられる。
たった二人だけに与えられる権利。
この会場にいるリスナーが、自分の番号を確認して、緊張を表している。
私の番号は、1365番。
しずの番号は、596番。
どうか…!!
アナウンス《それでは抽選結果を発表致します。
まず、一人目。
一人目の番号は、ーーーーーーーー
596番の方》
しず「えっえっ!?やった!やったよ!A!」
そう言って、年齢に合わない、(しずちゃん30歳)飛び跳ね方をするしず。
まあ、それだけ嬉しいってことなんだろうけど。
やっぱりすごい。
コイツのくじ運どうなってんの??
絶対コイツに福引きさせると、特賞とってくるやつだわ。うん。(確信)←
ってそんなこと言ってる場合じゃない。
私はまた、手を合わせて祈る。
どうか…!
どうか、そらるさんに会わせてください…!!
アナウンス《それでは二人目を発表致します。
二人目の番号は、ーーーーーーーー
1365番の方》
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凛姫(プロフ) - 世界一初恋みたい……凄く面白いです!(世界一初恋は漫画です) (2020年1月13日 12時) (レス) id: f61474f070 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - 目覚まし時計38個壊したところで、笑いました! とても面白かったです。 更新楽しみにしてます! (2019年11月24日 17時) (レス) id: d0ac5e5cac (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか(プロフ) - ストーリーの内容ものすごく好みです!更新待ってます! (2019年11月12日 17時) (レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
微風(プロフ) - 夢主ちゃんの性格が一瞬で変わったとき思わず吹いてしまいました(笑)頑張ってください!応援してます! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 73e14a1a4b (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - こういう系私好きです!頑張ってください! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 16f9fe16fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チェスト | 作成日時:2019年11月2日 19時