Vol.4 ページ4
「え?そらまふうらさかのライブ?」
お昼になると私は、友人のしずとお弁当を頬張る。
しず「そうなの!
いやぁ。抽選でね、二枚応募したらどっちも
当たっちゃってさ!
しかも、ライブ後、抽選で当たった人は、楽屋にお邪魔させてもらえるかもしれないんだって!」
確かそれ…
「それ、大事な企画発表があるから応募出来なかったライブなんだよね…」
しず「えー私、Aと行きたいのに!
有給、使えないの?」
「ちょっと社長と話してみる」
しずはうらたさんが好きで、そもそも歌い手さんを勧めてきたのはしずだ。
しずは浦島坂田船の箱推しではあるが、一番の推しはうらたさんだと言う。
私はそらるさん推しだけど。
そのため、二人の推しが揃ってステージに立つのは"そらまふうらさか"の時のみ。
二人で揃ってライブに行けたことがない。
しず「それにしてもさぁー
そろそろ、ガラケーからスマフォに変えてもいいんじゃない?って私、思うわけ」
「別に興味ない。
ケータイなんて連絡取り合うだけなんだし」
しず「まあ、メール、打つのが苦手だからって"分かった"か"無理"ぐらいだもんね」
「あまり機械は得意じゃない」
ケータイなんて、ガラケーで十分だし、別に不便だなんて思ったことはない。
寧ろ、友人なんてしずぐらいだし、連絡先登録してるの菜摘としずくらいだから。
母親と父親は家のこき電話でかかってくる。
何一つ不便なことなんてない。
社長には、一番最初に公衆電話の番号教えて、嘘がバレた後に自分の番号ではなく、当の昔に壊れたケータイの番号を教えた。←
まあ、その後も何度も何度も、電話番号聞かれたけど別の話に切り替えて切り抜けてきた。←
「それ、いつのライブなの?」
しず「えっと…来月の第一土曜日」
「分かった。
社長に話しつけとく」
"じゃあ"と言い残し、私はまた秘書室に向かう。
取り敢えず今は仕事だ。
今日中に終わらせないといけない仕事は山積みだ。
そりゃ、社長さんがなにもせず、女と遊んだりしてたら終わる仕事も終わりませんよ。
(つまり、社長の仕事が自分に回ってきてるって言いたい)
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凛姫(プロフ) - 世界一初恋みたい……凄く面白いです!(世界一初恋は漫画です) (2020年1月13日 12時) (レス) id: f61474f070 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - 目覚まし時計38個壊したところで、笑いました! とても面白かったです。 更新楽しみにしてます! (2019年11月24日 17時) (レス) id: d0ac5e5cac (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか(プロフ) - ストーリーの内容ものすごく好みです!更新待ってます! (2019年11月12日 17時) (レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
微風(プロフ) - 夢主ちゃんの性格が一瞬で変わったとき思わず吹いてしまいました(笑)頑張ってください!応援してます! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 73e14a1a4b (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - こういう系私好きです!頑張ってください! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 16f9fe16fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チェスト | 作成日時:2019年11月2日 19時