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*you side
翌日のお昼休み。
私は特に仲が良い友達が居ない為屋上に来ていた。
屋上はパーカーを着ているのに少しだけ肌寒かった。…冬だからかな。
「はあぁ…今日一度もそらるくんと喋れてない」
そう。
私とそらるくんは今日一度も喋っていないのだ。
理由は一つ。
私は逸らし続けているから。
そらるくんが喋りかけてきても「ごめん、先生に呼ばれてたの忘れてた。行くね」とか言って避けた。
昨日のことがあってからか話すのに抵抗がある。
寂しい。
本当は喋りたい。
そらるくんとゲームがしたい。
私はそらるくんと仲良くなったきっかけのゲーム機を握りしめた。
ゲームを起動してもやろうと思えない。
これは私が中学2年の時お母さんが買ってくれたもので、それからずっとしているゲーム。
そらるくんも私と同じくらいの時に親に買ってもらったらしい。
それでよくゲームをしているらしい。
「…楽しかった、なぁ……」
少し涙が出てきた。
情けない自分に腹が立った。
「ゔぅ…グスッ……うぐっ……」
私は出てくる涙をひたすら拭った。
ああ…馬鹿みたい。
「そら、る……く…ゔぅ…す、き…」
その時、私は涙を拭うのに必死で屋上のドアが開いたことに気づかなかった。
そらる「っ…」
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Ruina@そらなー - チェストさん!!貴方は小説の神様なんですか!?いつもいつも私の好きなような作品を作ってくれて!!!!! ありがとうございますm(_ _)mこれからも頑張ってください! (2018年10月30日 16時) (レス) id: 4f718e1884 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チェスト | 作成日時:2018年10月28日 19時